指にかみついたり、呼び鳴きをしたり、手に乗らなくなったり…最近ちょっと困ってしまって。
インコのしつけってどうすればいいのかしら?
インコはとても頭が良いため、しつけが可能です。
咬み癖や呼び鳴きは、しつけで直せるなら直したいですよね。
種類や個体差はありますが、インコはおよそ2歳から5歳程度の知能・認知力があると言われる動物です。
好奇心もあり学習能力も高いインコですが、飼い主が何気なくとった行動から困った行動を身に着けてしまうことも。
インコの頭の良さを利用した「ごほうびトレーニング」で、困った行動を直しつつインコと更に仲良くなることを目指しましょう。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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インコのしつけ【基本的な考え方】
インコにはしつけができますが、インコに合ったしつけをすることが大切です。
インコのしつけの基本的な考え方やしつけの方法について説明します。
ごほうびトレーニング
しつけというと、してはいけないことを叱って覚えさせるイメージがあるかもしれません。
ですが、近年動物のしつけと言えば、いい行動をしたときにほめる「ごほうびトレーニング」が主流です。
水族館のイルカショーでも、芸をしたイルカはトレーナーからご褒美の餌をもらってますよね。
インコのしつけも、望ましい行動をした直後にご褒美をあげてほめることが基本です。
一にほめて二にほめて三、四がなくて五にほめるくらいの気持ちでインコに接しましょう。
インコとゲームをする感覚で、コミュニケーションの時間として楽しんでください。
みっちり頑張らなくても一回5分から10分で大丈夫。
インコが喜ぶ「ごほうび」とは
ずばり、おやつです。
あなたのインコが一番好きなものを用意しましょう。
ご褒美として一口あげるだけで、インコのやる気は向上間違いなしです。
慣れてきたらおやつだけではなく、おもちゃやインコの好きな行動を組み合わせてほめることもおすすめです。
食べさせ過ぎはよくないばい
一回のご褒美は、ひまわりなら一粒程度で十分ですよ。
しつけに罰は与えません
「怒鳴る」「にらむ」「ダメ!と叱る」という行為は、インコによっては「大きな声でほめられている」「注目されている」と理解されることがあります。
「叩く」などの体罰は、一歩間違えれば虐待です。絶対にやめましょう。
インコに愛のムチは通じません。
インコが嫌がることを罰として与えた場合、飼い主のことを敵とみなして信頼関係が崩れます。
そんなことは飼い主も楽しくないですよね。
与えてもいい罰
タイムアウトと呼ばれるものです。
ごほうびトレーニングの最中に、飼い主がインコから離れたり、背中を向けたり、目線を合わせなかったりします。5~10秒間で大丈夫です。
当然ごほうびのおやつも引っ込めて、インコにあげません。
こうすることで、インコは望ましくない行動をするとご褒美のおやつがもらえないことを学習します。
インコのしつけ【咬み癖】
インコに指や耳などを強く咬まれると本当に痛いし困りますよね。
ごほうびトレーニングで咬み癖の改善を図りましょう。
咬ませない状況を作ろう
カキカキのしすぎで指を咬まれたことってありませんか。
この場合、インコが「カキカキするのはもうやめて~」と嫌がるしぐさをしても、可愛さのあまりついついカキカキを続けてしまうことが原因です。
インコがカキカキを嫌がるしぐさをとった時点で止めれば咬まれません。
このインコの「やめて~」のサインに気付かずに同じことを繰り返していると、インコは飼い主の手そのものが嫌いになりかねません。
インコが咬むときは、必ず原因があります。
どういった状況で咬むのかまずは観察してみましょう。
咬まなかったらごほうび
インコを手に乗せようとして咬まれることもよくありますよね。
まずは、手を差し出したときにインコが後ずさりなど嫌がる仕草を見せたら、そこで諦めて手を引きましょう。
インコにもインコの都合があります。
ごほうびを用意し、「手に乗るとご褒美がもらえる=嬉しいことがある」「手を咬むとご褒美がもらえない=嬉しいことがない」とインコに教えてあげてください。
このトレーニングは咬みつきだけでなく、手乗りインコが手に乗らなくなった時にも効果的です。
インコのしつけ【呼び鳴き】
呼び鳴きは飼い主のストレスになるだけでなく、ご近所迷惑という怖さがあって本当に困ります。
まずはインコの呼び鳴きの原因と、その時の飼い主のとった行動から考えてみましょう。
インコが呼び鳴きをする原因
呼び鳴きの原因は様々です。
飼い主がいなくなって寂しいとき、ケージから出たいとき、退屈なとき。
呼び鳴きをして飼い主がやってきたり、ケージから出してもらえた場合、インコは呼び鳴きすると自分の主張が叶えられると覚えてしまいます。
そうするとなおさらインコは呼び鳴きをやめようとはしません。
インコの呼び鳴きを無視していると叫び鳴きのようになったり、長時間鳴くようになったりしますよね。
そこで飼い主さんが耐えかねてインコの希望を叶えるとインコは「大きな声で鳴けばいいのね」「長い間鳴けばいいのか」と学習してしまい悪循環におちいります。
呼び鳴きをしなかったらごほうび
呼び鳴きを無視して反応せずに「こんなことしても無駄なのね」とインコに覚えさせられれば一番です。
一度呼び鳴きで希望がかなえられると学習したインコの呼び鳴きを改善するのは、時間と根気が必要です。
そうすると長時間の呼び鳴きに飼い主が耐えられなかったり、ご近所迷惑じゃないか気になったりしますよね。
その場合は、呼び鳴きではなく小さい声で鳴いたときにごほうびをあげ、呼び鳴きをしたらごほうびをあげずに反応しないでください。
まとめ
インコのしつけで大切なのは、叱り方ではなくほめ方です。
望ましい行動をとったらほめてごほうびをあげると、インコはその行動を繰り返すようになります。
望ましくない行動をとったらごほうびをあげずにタイムアウトすると、インコは次第にその行動をしなくなります。
咬み癖や呼び鳴きなど、一度覚えた行動をしつけ直すのは根気と時間が必要です。
インコとのコミュニケーションとして楽しみながら取り組んでください。
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