こんにちは!インコとわんこのブリーダーをがんばっている飼育係のjolly(@jolly_parakeet)です!
- クリッピング(羽切り)ってしたほうが良いの?
- クリッピングって絶対必要?
- 羽を切るともう生えてこないの?
- そもそも痛くないの?
- 自分で切れるの?
- クリッピングの頻度は?
- クリッピングって一度するとずっとしないといけないの?
上記のように、インコのクリッピングについて悩む方も多いと思います。
我が家のセキセイインコのモスも、飼い始めたときはクリッピングをしていましたが今はしていません。
理由は、必要ないからです。
必要性や獣医の意見などをまとめてみました。
クリッピングとは
インコの風切羽をカットすることをクリッピングといいます。
クリッピングについて
クリッピングが必要な場合
ペットショップで売られているインコのほとんどの子がクリッピングをしています。
一番の理由は、飛べないようにするためです。
ペットショップでは沢山の人が来店し、扉は常に開閉されていますし、インコをケージから出して触ってもらうため、飛んで逃げていったら大変です。
また、次のようなメリットもあります。
- 飛べることによる激突などの不慮の事故防止
- 屋内から野外への脱走防止
- 放鳥時など捕獲しやすい
- 飛べなくなることによって人への依存心がうまれ慣れやすくなる
- 攻撃性が減少、おとなしくなる
クリッピングをすることによるインコへのダメージ
反対にクリッピングをすることで、以下のようなことも考えられます。
- 風切羽を切ることによる見た目の変化
- 鳥本来の姿ではなくなる
- 飛べなくなることによるストレス
- 飛ぼうとするため落下などの事故が起きる
- 床を歩くことになるので、踏みつけなどの事故が起こる
- 元気がなくなる、おとなしくなる
- 運動不足になる
- クリッピング時に暴れる
クリッピングの頻度
一度切ってしまった風切羽は生えてくることはありませんが、羽が生え変わることで新しい風切羽が生えてきます。
風切羽はだいたい4〜6ヶ月ほどで生え変わるので、クリッピングは羽が生え変わってから行います。
痛みについて
羽を切ることによる痛みはありません。
切りすぎると出血してしまうので、その場合は消毒や処置が必要です。
私がクリッピングをしない理由
セキセイインコを飼い始めた当初は、クリッピングを2回ほどしてもらっていました。
理由は、ちょっとした隙間からの外部への逃亡防止、不意の事故を防ぐという目的でした。
でも、インコと過ごしていくうちに、鳥本来の飛ぶ行為を奪ってしまっていいのか、強制的に飛べなくすること以外で、リスクを回避することはできないのかなと考えるようになりました。
中には、「クリッピングをすることは逃げなくすることでの偽りの手乗り、本当の手乗りなら逃げないのでクリッピングの必要はない、外へ逃げても戻ってくる」なんて事を言っているサイトもありますが、私は違うと思います。
いくらベタ慣れの子でも窓があいていれば外へ飛んでいきます。それは鳥本来の本能があるから、でも飼育されているインコが急に知らない外の世界へ飛び出したら、どんなインコでもパニックを起こしてしまいます。
パニックのなか更にどこかへ飛んでいってしまってわからなくなったり、カラスや猫に襲われたりするのです。
私は、クリッピングをせずに安全に放鳥できる方法を考える必要があると思い、以下のような条件を設定しました。
- 放鳥は余裕をもってする
- 放鳥するときは、隙間などがないかを全て確認
- 危険がないように不必要なものは出さない
- 放鳥する部屋のカーテンを閉める
- 放鳥時は、片時も目を離さない
- インコが遊べる場所を提供する
- 餌を与える前にする
仕事に行く前や、外出などの時間が迫っているときは気持ち的に余裕がないので放鳥の時間は余裕を持ってしています。
そして、放鳥するときは必ずドアが空いていないかをチェックし、誰かが出入りしないようにします。
インコはちょっとした隙間から逃げ出してしまうので、他の家族がいるときは「今から放鳥するよ」と一声かけます。
放鳥する部屋のレースカーテンは必ず閉め窓ガラスの激突を防止します。
インコはガラスを認識できなので激突事故がよくあります。
レースカーテンがなければ布や新聞紙でもいいので、ガラスに貼り付けるだけで事故を防止できます。
また、放鳥時は必ず目を離さないようにします。これは当たり前のことですけどね…
特におすすめなのが、餌を与える前に放鳥することです。
我が家では決めた量の餌しか与えていません。
自然界のインコに比べると運動量も少ないので、大量の餌を与える必要もないし餌を与えすぎることによる、無駄な発情も抑制できます。
次に、朝ごはんを与える前などの空腹時に放鳥をすることで、適度に運動し自らケージに戻っていきます。
そして、おやつもケージの中で与えますのでケージの戻るといいことがあるというふうにしつけを行います。
これで、ケージの中は快適だと刷り込ませることで、ある程度遊んだらケージへ自ずと戻っていきます。
みなさんも、自分たちの環境や生活スタイルにあった放鳥の仕方を見つけてみましょう。
クリッピングは自分でできる?
クリッピングは自分ですることも可能です。
しかし、大事な風切羽を切られることはインコにとってとても嫌なことです
インコも嫌なことをされた時の記憶は鮮明に覚えています。
特に誰にされたというのは忘れません。
なので、今まですごく懐いていたのに、クリッピングをした途端に攻撃的になるなんてこともあります。
嫌われたくなければ、ペットショップにお願いするか、タオルなどで目隠しをして行う方法もあります。
ちなみにjollyはクリッピングを自分でしたっちゃね、その時タオルで隠しとったけどバレバレでからインコが数週間ほど近寄ってこんやったばいね。アホばいねー
クリッピングの方法については以前の記事を参考にしてください。
獣医師の意見
以前、健診へ行ったときクリッピングにについて獣医師へ質問したのですがクリッピングに対して反対意見でした。
理由は
- 飛べないことによるストレス
- 病気になりやすい
- 羽を伸ばすために切った場所に栄養を持っていかれエネルギーを消費する
やはり、獣医師はインコの体調面を重要視するのは当たり前なので、このような意見になりました。
獣医師によっても色々な考えがあるので一概には言えませんが、やはりインコとどのような環境で生活するかによりますよね。
まとめ
クリッピングについては、飼育環境やインコの種類、性質によっても変わってきます。
インコにとって最善の方法を考えてあげることが一番です。
コメント
コメント一覧 (1件)
最近、セキセイインコを保護したものです。
幼い若鳥でしたがその子は10mは滑空していました。
SNSで迷い鳥、保護鳥の多さにびっくりしました。
昔手乗りでセキセイインコを飼っていたとき逃してしまったことがあり(翌日発見保護できました)、
それからは風切り羽の長い部分3本の先2cmはカットしていました。
2mは飛べるので部屋の中の放鳥には問題ありませんでした。
私は風切り羽の先をカットするのは賛成です。
でもどちらであれ戸締りはくれぐれも気をつけてあげて欲しいです。
ひどい切り方をする人もいるようですね。