インコと赤ちゃんは一緒に住んでも大丈夫なのかしら?
赤ちゃんがアレルギーになるって本当?心配だわ。
こう言った悩みに答える記事を書きたいと思います。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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インコと赤ちゃんは一緒に暮らせます
衛生面に配慮をすれば、インコと赤ちゃんは一緒に住むことが出来ます。
鳥アレルギーは、フンや脂粉(しふん)に含まれるアレルギー物質を吸い込むことで発症しやすくなります。
- 脂粉とは、インコの身体から出る白い粉のようなもの。
脂粉が出ることは、新陳代謝が活発で健康な証です。
また、羽毛布団やダウンジャケットを使用してアレルギーを発症した例もありますので、羽毛を使用した製品にも注意が必要です。
インコと赤ちゃんが安全に暮らすためのコツをご紹介します。
一緒に確認していきましょう!
空気清浄機をつける
空気清浄機を稼働させ、少しでもアレルギー物質を取り除きましょう。
赤ちゃんは、寝返りやハイハイをしたり玩具などを舐めて確かめたりします。
大人に比べて床との距離が近いのもあり、ホコリや舞い落ちた脂粉を吸い込みやすいです。
アレルギー物質が舞う空気を薄めるためにも、空気清浄機(換気)が大切な役割を果たしてくれます。
こまめに掃除や手洗いをする
ケージを清潔に保つこと、掃除の後などは手を洗うことが大切です。
ケージにフンや脂粉が残っていると、触れてしまったり空気中に舞ってしまったりします。
また、フンなどに触れてしまったことに気づかず、赤ちゃんと触れ合うとアレルギー物質を吸い込むことに繋がります。
掃除やインコと触れ合った後など、石鹸で丁寧に手を洗いましょう。
赤ちゃんは、自分の手や足をよく舐めます。
舐めることにより、自分の存在に気づいていきます。身体を動かせるようになったことが嬉しくて動かすだけではなく、精神の成長にも繋がるのです。
また、赤ちゃんだけでなく、インコのお世話をされる方の健康面も配慮し、手袋やマスクをして掃除することをお勧めします。
寝室を分ける
可能であれば、インコと赤ちゃんの寝室は別にしましょう。
寝室が一緒である場合、寝ている間に脂粉を吸い込みやすくなってしまいます。
また、赤ちゃんの夜泣きなどによりインコへのストレスもかかります。
インコと赤ちゃんのためにも、寝室を分けることがお勧めです。
ケージを覆うカバーもありますので、良ろしければ参考にされてください。
赤ちゃんに心配されるアレルギーや病気について
私たちの身近に様々なアレルギーがありますが、その中に鳥アレルギーもあります。
鳥に関する病気の症状や予防法を知り、冷静に対応できるようにしましょう。
どんなアレルギーや病気があるのか、一緒に確認していきましょう。
過敏性肺臓炎(鳥飼病)
過敏性肺臓炎では、それ自体は本来病原性や毒性を持たないカビ(真菌)や動物性蛋白質などの有機物、あるいは化学物質などを繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰反応を示すようになり(これを「感作」と呼びます)、その後に同じもの(抗原)を吸入すると肺胞にアレルギー性の炎症が生じます。
引用:くめクリニック
過敏性肺炎はIII型(3~8時間後くらいに発症)とIV型(24~48時間後くらいに発症)アレルギーに分類されます。
抗原にさらされると強いアレルギー性炎症が生じ、発熱やせき、呼吸困難感、だるさなどの症状があらわれます。その環境から離れると症状が軽快・消失し、再びその環境に戻ると悪化します。
オウム病
1.病原体:オウム病クラミジア Chlamydophila psittaci
引用:厚生労働省
2.感染動物:主に鳥類
3.感染経路:インコ、オウム、ハト等の糞に含まれる菌を吸い込んだり、口移しでエサを与えることによって感染
4.潜伏期:1~2週間
5.症状:突然の発熱で発病する。初期症状として悪寒を伴う高熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛などがみられる。呼吸器症状として咳、粘液性痰などがみられる。軽い場合は風邪程度。
重症になると、呼吸困難、意識障害、DICなどがみられ、診断が遅れると死亡する場合もある。
予防法
過敏性肺臓炎(鳥飼病)もオウム病も、抗原から離れることとされています。
ケージ内の羽や糞をこまめに掃除する事や、インコと触れ合った後には手洗い・うがいをする事も大切です。
インコと赤ちゃんの暮らしをする前に
先ほどは、インコと赤ちゃんの関係について注意点をお話しました。
ここでは、育児との両立についてお話していきます。
育児では、大変なことも沢山。
インコと家族みんなが快く過ごせるよう、事前に考えてみましょう。
妊娠中や出産後の体調も考えよう
インコや赤ちゃんのお世話を分担、協力できるかを事前に家族と話し合いましょう。
インコと赤ちゃんのお世話をされる方が主にママの場合、心身への負担が大きいと思います。
妊娠中では、フンなどの臭いに敏感になり吐き気を催すこともあります。
出産後は、3時間ごとの授乳やお世話で睡眠不足になります。
授乳中に気を失うように眠ってしまうほどです。
妊娠や出産に伴う身体の変化は凄まじいです。
協力体制を整えることが大切です。
噛みつき、ひっかきに気を付ける
インコと過ごす場合、赤ちゃんから目を離さないように心がけてください。
赤ちゃんの行動にびっくりし、インコが噛みつくなどが考えられます。
また、赤ちゃんの手が届く場所にケージを置くのも避けましょう。
万が一、ケージをひっくり返してしまうと赤ちゃんとインコが怪我をしてしまうかもしれません。
赤ちゃんは、視野が広がってくると自分が気になる場所へずんずん進みます(探索行動)。
周りの世界がどうなっているのかを学ぼうとするためです。
好奇心が旺盛で、大人では予測できない行動をすることもあります。
安全な環境の中、赤ちゃんと仲良くなりたいばい!
まとめ
- 空気清浄機を稼働させる
- こまめな掃除や手洗いが大切
- 妊娠、出産に伴う体調の変化を考える
- 協力体制を事前に整える
衛生面に配慮をすれば、インコと赤ちゃんは安全に暮らせます。
動物と過ごすことは、赤ちゃんにとって刺激や学びが沢山です。
アレルギー対策をして安全に楽しく、インコと過ごしてくださいね。
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