・インコがよく噛んできて困っている
・インコの噛み癖をなおしたい
こういった悩みに答える記事を書きたいと思います。
インコの種類や性別にもよりますが、インコは噛みます。
特にウロコインコは、インコの中でもよく噛む種類です。
「ヒナの時は噛まなかったのにある日突然、噛まれた」なんてことも。
しかし、きちんと教えればインコの噛み癖はなおせます。
インコが噛む理由や噛み癖をなおす方法をご紹介します。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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インコが噛む理由3つ
- 本能的なもの
- 愛情表現(悪気がない)
- 正当防衛
インコには噛む理由が大きく分けて3つあります。
本能的な理由で噛むことをやめさせるのは難しいですが、悪気がなく愛情表現の一環として噛んでいる場合はやめさせることができます。
まずはそれぞれどんな理由で噛んでいるのかみてみましょう。
本能的なもの
インコには攻撃的になる時期があります。
- 発情期のとき
- 換羽期のとき
- ケージに手を入れるとき
- びっくりしたとき
- 怒ったとき
発情期や換羽期は気が立っていることが多く、ケージに近づくだけで怒ることもあります。
時期が過ぎれば、インコも落ち着いてきますのであまり構いすぎず、そっと見守りましょう。
インコが怒っているときは目が三角に釣り上がるのですぐにわかります。
愛情表現
インコにとってのくちばしは人間にとっての手です。
感触を確かめる、温度を測る、物をつかむなど、様々な場面で使います。
なので、インコからしたら噛む行為は「触っている」「つかんでいる」だけなのです。
そして、インコは指や手だけでなく、爪を噛むことがよくあります。
爪をくちばしだと思っている可能性が高いです。
もともとインコはくちばしとくちばしでコミュニケーションをとります。
そのため、コミュニケーションを取ろうとして噛んでいる可能性も。
正当防衛
よくあるパターンとして、インコとの信頼関係が築けていない段階で指先を近づけて噛まれてしまうパターンです。
噛まれたからといって、ここで怒ってしまったらインコは完全に敵と認識します。
インコにとっては正当防衛なのです。
インコになりきってインコの気持ちを考えてみましょう。
インコのあなたは爪をくちばしと思っています。
突然、顔に向かってくちばしが勢いよく向かってきます。
こんな状況だったら「噛まれる!」と思い、相手のくちばしを攻撃をしますよね。
まずはインコとの信頼関係を築いてから指先を近づけましょう。
インコは一度敵と認識したらなかなか心を許してくれません。
余計に噛み癖を直すのに時間がかかってしまいますよ。
インコの噛み癖を直す方法2つ
- とにかく褒める
- クリックトレーニング
ここからは噛み癖をなおす方法をご紹介します。
最初に言いますが、根気がいります。
諦めずに頑張りましょう!
インコをとにかく褒める
インコが手を噛んできたら、おもちゃを噛ませてめちゃくちゃ褒めます。
しつけは「アメとムチ」ではなく「アメひたすらアメ」が効果的です。
時間はかかりますが、インコは賢いので根気強くしつけをすれば、覚えてくれます。
インコは「アメひたすらアメ」でしつけをし、信頼関係を築きましょう。
おもちゃを渡しても執拗に噛んでくる場合はインコの顔に息をフッと吹きかけましょう。
クリックトレーニング
様々なしつけ方法を試して一番効果があった方法なんだとか。
インコによって合う方法、合わない方法があるんだね。
噛み癖を直すのにやってはいけないこと4つ
- 大きな声を出す
- 怒る
- 叩く
- ケージから出さない
ここからはインコに噛まれたときにやってはいけないことをご紹介します。
大きな声を出す
噛まれた時、痛くてつい大きな声を出してしまいがちです。
しかし、この時のインコの感情は「あんなに喜んでくれてる!」「嬉しい!また噛もう」。
飼い主が痛がっているということを理解できないのです。
痛いのはわかりますが、大きな声を出さないようじっと我慢しましょう。
噛まれている時に指や手をインコ側に押すとオエっとなり離してくれます。
インコを怒る
インコが攻撃の意思を持っていない場合、噛まれたからといって怒っても何がいけないのかわかっていません。
むしろ噛んだことを怒ることによってインコが「この人怖い」と認識し、次第に攻撃の意思を持って噛んでくるようになる可能性も。
インコを怒ることはデメリットしかないのです。
インコを叩く
こちらも怒ることと同じく、攻撃の意思を持って噛んでくるようになる可能性大です。
インコとの信頼関係を築くどころか、完全にインコから敵と認識されてしまいます。
虐待にもなりますので、叩くのは絶対にやめましょう。
インコは記憶力がいいので嫌なことをされるとずっと覚えているよ。
いいこともずっと覚えているので喜ぶことをたくさんしてあげましょう。
インコをケージから出さない
噛まれたからといって、ケージから出さないとストレスが溜まり、余計に飼い主を嫌いになります。
嫌いな人=敵
これはインコも人間も同じですね。
一度、インコに噛まれると痛いし、怖くなる気持ちはわかります。
放鳥の時間がとても嫌になります。
ですが、毎日放鳥をしてコミュニケーションをとりましょう。
まとめ
- インコが噛む理由は「本能的なもの」と「愛情表現」の2つ
- インコが愛情表現で噛んでくる場合はやめさせることができる
- インコの噛み癖をなおしたい場合は「アメ、とにかくアメ」
- インコが噛んでも「大きい声を出す、怒る、叩く」はダメ
インコは頭がいいので、根気強く教えれば必ずわかってくれます。
まずは「インコが嫌がることはしない」、「信頼関係が壊れることはしない」ことが大切です。
そして、インコが何を訴えたいのかよく観察して理解してあげましょう。
インコに噛まれるのは痛いし、嫌ですよね。
しょうがないとわかっていても、ストレスです。
インコを褒めて褒めて褒めまくって噛み癖をなおし、お互いにストレスがない生活を送ってくださいね。
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