最近飼ったウロコインコが物音に敏感なんです。その子の性格なのでしょうか?
こういった悩みに答える記事を書きたいと思います。
オカメパニックはよく耳にするけど、ウロコパニックってご存知ですか?
ウロコインコもオカメインコのようにパニックを起こすことがあるんです。
ウロコインコがどのようなときにパニックを起こし、どのようになるのか、またその対処法をご紹介したいと思います。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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インコのパニックとは?
まずは、インコのパニックについて説明します。
インコがパニックを起こすものにオカメパニックが有名です。
その名の通りオカメインコがパニックになり怪我や、時には命を落としてしまうほど深刻な問題です。
そもそも、パニックはオカメインコが主に起きると思われていますが、他のインコでもパニックを起こすことがあります。
その中でもウロコインコのパニック「ウロコパニック」について書きたいと思います。
ウロコパニックとオカメパニックの違い
オカメパニックは振動や物音、特に地震なんかで起こることが多いのに対し、ウロコパニックはケージ外で起こることがほとんどです。
ウロコパニックが起きる要因
放鳥時に多い
特に多いのが、放鳥時にパニックになることです。
放鳥時にパニックになると、方向を見失って部屋中を飛び回りぐるぐると旋回します。
パニックになったウロコインコは、いつもの飛び方ではなく怯えた飛び方をするので、いつもは行かないような場所へ飛んでいったりすることがあります。
パニックが入るスイッチは、比較的おっとりして物音にも動じない子と、ビビリやさんでいつも物音に敏感な子とではパニックになるスイッチが違います。
しかし、敏感な子とそうでない子を一緒に放鳥することで、敏感な子がなにかの拍子にパニックになった場合、他の子も身に危険があると思いパニックになって数羽で部屋中を飛び回ります。
パニック連鎖が起きてしまいます。
大きな物音や聞き慣れない音
パニックの引き金となる一番の要因は、大きな物音です。
風で扉が急に閉まったり、子どもの大きな声、テレビから流れる音、雷などです。
掃除機やインターホンの音など日常でいつも聞く音は、聞き慣れているのかあまり反応はありませんが、我が家の繁殖部屋にいるインコたちに掃除機を見せるとパニックになります。
毎日のように掃除機の音を聞いているリビング組のインコたちは、掃除機でパニックになったことはありませんが、ある日コストコで購入したスチームモップを使おうと初下ししたときは、かなりパニックになっていました。
なにせ、見たこともない機械の先からプシュー!ってスチームが出るからなおさら怖かったと思います。
急に見せたのが悪かったかなーと反省。
今は、パニックにはなりませんがケージの隅に隠れます。
ちなみに、スチームモップって糞のシミや汚れをすっごい綺麗に落としてくれる!いつも次亜塩素酸ナトリウムなどで床拭きしてたけど、使うのは水だけなのでペットにも安心。
梅雨時期のベタベタした床もスチームモップするだけでサラサラになるよ。
人の動きや物陰
物音の以外にも、人が急に部屋に入ってきたり、見知らぬ人が訪ねてきたりなどもパニックを引き起こす要因になります。
ケージにいるときは、そこまでパニックにはならず警戒音を出すくらいなのですが、放鳥しているときに誰かが急に部屋に入ってくると、びっくりしてパニックを引き起こすことがあります。
風船にもびっくりしますので、注意してください。
ぬいぐるみや置物、新しいおもちゃ
特に、大きなぬいぐるみやクマのぬいぐるみ、フクロウの置物などに反応します。
見慣れているものであればそこまで反応はしませんが、新しく買ってきたぬいぐるみや置物には注意が必要です。
窓から見えるカラスや猫の存在
放鳥時は、カーテンを閉めていると思うのですが夏の暑い日などは網戸にしていることがありますよね。
その網戸越しに、野良猫やカラスが現れるとパニックになることがあります。
家に訪ねてきた知人が庭から現れたときは、インコが一斉にパニックになったばい
ウロコパニックが引き起こす事故
遊んでいたウロコインコが、急にバタバタと部屋中を飛び回るパニックを起こした場合に起こる事故をまとめました。
1,激突
最も多い事故は激突です。
普段、放鳥中は窓ガラスなどにぶつかる可能性があるためカーテンは閉めていると思います。
しかし、パニックを起こしたウロコインコは、どこを飛んでいるのか見境がなくなりとても激しく部屋中を旋回します。
そして、壁やドアなどに猛スピードで激突して鼻やくちばしを怪我することがあります。打ち所が悪ければそのまま命を落とす子もいます。
2,骨折
見境なく飛び回ることで、いつもなら避けていた家具や建具にぶつかったり、普段はいかない隙間などに入り込み羽根を骨折することがあります。
3,連鎖事故
ウロコインコを複数飼いしている方も多いと思います。
仲が良ければ放鳥も同時にしますよね。我が家でも仲良しのウロコインコたちは同時放鳥です。
そんなとき、とても臆病なビビリちゃんが1羽いたとします。そのビビリちゃんがちょっとした音や光でパニックを起こすと、他のウロコインコも連られてパニックになります。
パニックが連鎖するんです。
こうなると大変です汗
どこに飛んでいくかもわからない、ウロコインコたちすべてを落ち着かせないといけないからです。
飼っているウロコインコちゃんの中にビビリちゃんがいたら気をつけましょう。
ウロコパニックが起きたときの対処法
行動をよく観察する
ウロコインコのパニックはいつ起こるかわかりません。
オカメパニックは地震や雷など、ある程度予想はつくのですが、ウロコパニックは予想がつきません。
大きな物音やちょっとした光、カーテンが急に揺れたなどです。我が家では、飼い犬が急に吠えたときにパニックになりました。
なので、パニックを起こしたときは、ウロコインコが危険な場所に飛んでいかないようにパニック中は目を離さないようにしてください。
名前を呼んで落ち着かせる
パニックを起こしたウロコインコは、とにかく部屋中を猛スピードで飛び回ります。
なので、一刻も早く落ち着かせるため飼い主は名前を呼び続けてください。
私は、名前を呼びながら両手を広げて着地できる場所を作ってあげます。それでも、ぜんぜん違う場所に飛んで着地することが多いです。
着地したあとの対応
旋回が落ち着いて無事に着地できても、パニックを起こしたウロコインコは、口を大きく開け羽を広げハーハーと興奮しています。
落ち着くまでその場でなでてあげたり、声をかけてあげることも大事ですが、パニックのあとひどく怯えている様子がある場合はケージに入れて安静にするほうがいいでしょう。
落ち着いたら、ケージから出してあげても大丈夫です。
ウロコパニックによる事故を予防するには
放鳥時に窓やカーテンを閉める
放鳥時は必ずカーテンを閉めておきましょう。
パニックを起こしたときに激突を回避する役目と、窓越しに見えるものにパニックを起こす可能性があるため、パニックを少しでも防ぐ目的もあります。
クリッピングも選択肢の一つ
ウロコパニックはとにかく激突の危険が一番です。
激突を避けるためにクリッピングを選択することも一つの手段です。
パニックを起こしやすい子は特にクリッピングをおすすめします。
まとめ
ウロコインコは放鳥時にパニックを起こします。
パニックを起こしたウロコインコは、通常とは違う飛び方で部屋中を旋回します。
いつもはぶつからない窓や壁に激突し、大怪我やときには命を落としてしまうこともありますので、放鳥中は十分に気をつけましょう。
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