インコの主食に悩んでいます。
インコを飼う場合、最初に悩むのは餌(ご飯)ですよね。
自然界でのインコはもちろん自然のものを食べて生きています。
飼育下のインコの餌は主にペレットやシードになります。
ペレットとシードどちらを与えるのがいいですか?
ペレットとシードどちらにもメリットとデメリットがあります。
また、どちらかではないといけないなどの決まりはありません。
必要な栄養とインコの嗜好がバランス良く取れる与え方が一番だと思います。
では、ペレットとシードを比較してメリット・デメリットを詳しくみていきましょう。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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- ペレットについて
- ペレットのメリット・デメリットについて
- シードについて
- シードのメリット・デメリットについて
- インコに与える一日のエサの量について
- 我が家のインコのエサやりについて
ペレットについて
ペレットとは
ペレットとは、とうもろこしや穀物などを粉砕し、ビタミンなどの必要な栄養素を添加し人工的に作られた総合栄養食です。ペレットだけでインコの一日の栄養がとれ、栄養バランスも考えられている優れた餌です。
メーカーによる違い
ペレットは各メーカーごとによって特徴があります。
主にオーガニック食材を使用したものや、ペレットの大きさや硬さ、種類などとペレットの特徴は様々です。
また、インコによって好き嫌いが分かれるため愛鳥が気にいるペレットを探し出すのに時間がかかるなどの悩みもあります。
ペレットのメリットについて
ペレットは健康管理がしやすい
ペレットは健康管理がしやすいことが一番のメリットではないでしょうか。
鳥の専門病院では必ずペレットをすすめられます。
その理由として
体重管理がしやすい
ペレットを与えた分量とエサ入れのペレットの減った分量を計算することで、どれくらい餌をインコが食べたかを把握できるから。
病気になったときの原因がわかりやすい
ペレットは成分表示がはっきりと書かれています。
もし、インコが病気になったときに獣医さんからどのようなものを食べているか聞かれた時に答えやすいです。
種類が豊富で与えやすい
パウダーフードといってヒナのときから与えられるペレットもあります。
ヒナのエサやりも手軽になり、与えた量がしっかりわかるため体重の管理もしやすくなっています。
ペレットは味も豊富です
多くのメーカーがペレットの製造、販売をしています。
オーガニック製品や無着色のもの、フレーバーなどを使って味付けされたペレットなど種類も豊富です。
インコによってフレーバーの好みが分かれる場合もありますので、最初は少なめのサイズで試したほうがいいです。
ペレットのデメリットについて
ペレットはコストがかかる
ペレットのもとはシードです。それに必要な栄養素を加えて食べやすいように加工されています。
なので、シードに比べるとコストはかなり高くなります。
インコがペレットをきれいに食べてくれるならいいけど、エサ箱の中で暴れたのでは!というくらいにトレーの下にフンまみれのペレットが落ちていることがあります。
それに、ペレットを噛むだけで(クズクズにして)食べなかったり、最終的にペレットを捨てざるおえなくなり、捨てるペレットの量も馬鹿になりません。
色付きのペレットは要注意
インコが興味を持つように着色されているペレットがあります。
フレーバータイプと呼ばれますが、フレーバータイプのペレットはとてもカラフルでインコの目を引くような鮮やかさです。
バナナやオレンジなどの味がついているので、色付きペレットの方を好んで食べるインコのほうが多いです。
我が家のインコも普段は地味な色のペレットですが、時々フレーバータイプを与えると先に食べちゃいます。
ここが注意点!
着色されているペレットを食べるとフンに色がつくのです。
え?!もしかして病気?!
それくらいフンの色が変わります。
なので本当に病気になったときはわかりにくいです。
フンは病気を見極める判断材料です。
カラフルなペレットを食べさせているかたは、便を見極める技が必要ですね。
ペレットを食べないインコもいます
ほとんどの獣医師はペレットをすすめます。
飼い主としてもインコにペレットを食べてもらったほうが、管理も掃除も楽です。
しかし、シードを食べ続けてきたインコはペレットを食べなかったり、興味を持たない子もいます。
無理にペレットへ切り替えるとインコにストレスがかかり、体調を崩しかねません。
急なペレットの製造・販売中止の可能性もあります
ペレットは、国内だけでなく海外のものも多く出回っています。
ペレットを作るメーカーの事情により、製造や販売が急に中止になることもあります。
アドバイス!
同じペレットを食べ続けているインコにとって、災害時の避難先で提供されるペレットがいつもと違う場合、食べない可能性があります。
ペレットのみを与えている場合は、もしものときのことを考えて普段から2種類ほど食べさせるようにしましょう。
いざという時の対策です。
シードについて
シードとは
粟(あわ)や麦、キビなど植物の種子のことを総称していいます。
野生のインコは主にシードを食べて生活しています。
シードの保管方法
シードは保管が大事です。
シードの保管をきちんとしておかないと、虫が発生します。
シードにつきやすい虫は「コクゾウムシ」や「ノシメマダラメイガ」です。
シードに発生する虫は、容器の少しの隙間や袋の小さな穴から入り込み、シードを食い散らします。
しっかりと密閉できる容器や、きちんと封ができる袋にいれましょう。
夏場は冷蔵庫などの涼しいところでシードを保管するのがベストです。
夏場にバケツ買いしたシードの中に、虫が大量発生して大変やったばい。
蓋を開けた瞬間、虫だらけ…
シードのメリット
シードはすべてのインコが大好き
シードはインコにとって当たり前の食事なので、大好きなのは当然です。
シードの種類はとても豊富です。
セキセイインコなどの小型のインコが食べるキビや粟などは米粒ほどの大きさです。
キバタンやモモイロインコなどの中型・大型のインコが食べるクルミなどのナッツ類もシードになります。
粟だけとか、キビだけなどシードを単体で購入しなくてもミックスシード(配合されたシード)といった形でシードは売られてます。
ミックスシードはインコの種類やインコの大きさなどで分かれているので、愛鳥に適したシードを買うことができます。
シードのデメリット
要注意!シードだけでは栄養不足
シードだけでインコにとって必要な栄養素を補うことができません。
なので野生のインコは、土を食べてミネラルを補給したり果物や虫を食べてビタミンやカルシウムを補います。
シードを与えている飼い主さんは、インコの栄養素が偏らないようにバランスよく野菜や果物、ボレー粉などを与え、不足している栄養素を補ってあげましょう。
他にもサプリメントを活用することで手軽に栄養素を補給できます。
サプリメントを与える場合は、用法・用量を確認してから与えましょう。
インコに与える一日のエサの量について
インコに与える1日のエサの量は、1日で食べ切れる量がいいと一般的にはいわれています。
- 常にエサがある状態にするとインコは発情しやすい
- 肥満になりやすい
- 食べきれなかったエサがくさったり、カビがはえる
とくにセキセイインコは保温とエサ、環境によって一年中発情してしまいインコです。
ペットとして飼われているインコは、野生のインコとは違い、エサを求めて飛び回っているわけではありません。
そのため、毎日毎日、必要以上のエサを食べていると肥満になりやすくなります。
しかし、インコは食いだめができません。
たった一日エサが食べることができないだけで死ぬ場合もありますので、エサ切れには注意してください。
一般的にいわれているエサの与え方は、インコ全般に対してのものです。
インコの生態や、その子の食事量や体調に合わせてエサの量を調節するのがいいでしょう。
我が家のエサをご紹介
ペレット
我が家のインコは、オキナインコ2羽を除きペレット食です。
ペレットは『MAZURI(マズリ)のスモールタイプ』です。
『MAZURI(マズリ)のスモールタイプ』は人工的な調味料や着色料は使用されておらず、色素や酸化防止剤は天然のものが使用されています。
MAZURI(マズリ)のスモールタイプは2種類あります。
「ブリーダー」は繁殖の時期用で「メンテナンスミニ」は非繁殖の時期用です。
ペレットはメーカーによって、非繁殖用と繁殖用があるので気をつけましょう。
原産国 アメリカ
MAZURI(マズリ)とは別にもう1種類のペレットを我が家のインコたちには与えています。
『ZuPreem(ズプリーム)フルーツブレンド M オカメインコ』です。
『ZuPreem(ズプリーム)フルーツブレンド M オカメインコ』は主食としても使用でき、全成長期で与えることができます。
『ZuPreem(ズプリーム)フルーツブレンド M オカメインコです。』は天然フルーツ(バナナ、オレンジ、りんご、グレープ)を練り込んでいるのでとてもいい匂いがします。
着色料がフンと一緒に排泄されるためフンに色が付きます。
我が家では1週間に1回程度しか『ZuPreem(ズプリーム)フルーツブレンド M オカメインコ』を与えていません。
シード
シードはキビやヒエ、粟(あわ)などをブレンドしたミックスシードを使ってます。
我が家ではシードを主食としているインコは、オキナインコ2羽だけです。
我が家ではすべてのインコのエサにシードとペレットを混ぜてます。
日によって献立を変えてます。
まとめ
ペレットとシードの違いについてまとめてみました。
どちらにもメリット、デメリットはありますが、必ずしもどちらか一方にしないといけない決まりはありません。
インコの生体や好み、体調に合わせて選んであげましょう。
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