・インコの卵詰まりはどんな病気?
・インコの卵詰まりの主な原因を知りたい
・インコの卵詰まりの予防方法を知りたい
こういった悩みに答える記事を書きたいと思います。
インコの卵詰まりとはメスのインコのお腹に卵が詰まってしまう病気です。
そして、卵詰まりは急速に症状が悪化するため「少し様子を見よう」が命取りになることも。
しかし、卵詰まりは予防することもできます。
まずは卵詰まりとはどんな病気か、卵詰まりの主な原因を知ることが大切です。
きちんと生活習慣を整えて愛鳥を卵詰まりから守りましょう。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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インコの卵詰まりとはどんな病気か
卵詰まりとは卵が24時間経っても産卵されないことをいいます。
インコのメスは体内で卵を形成し産卵するまでに大体、24時間かかるといわれています。
卵詰まりを発症するとお腹からお尻にかけて膨らみが見られるのが特徴です。
その他の症状として、食欲不振、呼吸が荒い、いきむ、元気がない、膨らんで寝ている、水分を多くとるなどがみられます。
卵が詰まると排泄も一切できなくなり、急速に悪化し最悪の場合は命を落としてしまうことも。
軽症だからと自己判断せずに普段と様子が違う場合には急いで病院を受診しましょう。
インコの卵詰まりは飼い主の早期発見と病院での処置が重要になります。
インコが卵詰まりを発症する主な原因
卵詰まりの主な原因はカルシウム不足といわれています。
カルシウムが不足することで卵の軟化(なんか)や卵管の収縮不全が起こります。
カルシウムを与えているのにカルシウム不足を起こすのは、ビタミンDが足りていないから。
インコはカルシウムをボレー粉などの副食で補います。
しかし、カルシウムを体内に吸収するにはビタミンDが必要。
そしてカルシウムを吸収するのに大切なビタミンDは日光浴をすることで体内に生成されるのです。
ボレー粉、日光浴どちらかが不足するとカルシウム不足となり卵詰まりになってしまいます。
ボレー粉やサプリメントを上手に使ってカルシウム不足を防ぎましょう。
餌入れに入れておくだけでなく、きちんとインコが食べているかチェックをしてくださいね。
カルシウム不足のほかにも親鳥の未成熟、高齢、運動不足、産卵過多、ストレス(寒さや環境の変化)などがあげられます。
インコが卵詰まりにならないための予防方法
一番の予防方法は発情をさせないことです。
インコはメスを1匹しか飼っていなくても、発情すると孵化することのない卵を産卵します。
インコのメスが産卵するのは自然なことです。
しかし、産卵はとても体力を消耗します。
発情過多にならないよう、普段の生活リズムを整えることが大切です。
具体的には「高脂肪、高カロリーの食事をさせない」、「夜更かしをさせない」ことにより発情過多を予防することができます。
高脂肪、高カロリーの食事は発情を促進させてしまいます。
新鮮な菜っ葉類(小松菜、チンゲン菜、レタスなど)とボレー粉は積極的にあげるようにしましょう。
ヒマワリの種やアワは高脂肪、高カロリーなので、控えるようにしてください。
おもちゃなども発情対象になる場合があるよ。
発情対象となってしまったものは取り除きましょう。
そして、メスのインコと触れ合うときにも注意が必要です。
インコの背中を撫でてしまう(刺激を与える)と交尾の時と同じような刺激を与え、発情してしまいます。
ついつい撫でやすいことから背中を撫でたくなりますよね。
しかし、発情過多の原因になるので触れ合う時は顔周りを撫でるようにしましょう。
- 夜更かしをさせない(日の入りとともに就寝させる)
- 生活環境や生活リズムを一定にする
- 温度、湿度を一定に保つ
- ケージ内には巣箱を設置しない
まとめ
- インコの卵詰まりは急速に悪化し、命を落とす可能性がある怖い病気
- インコが卵詰まりを発症する主な原因はカルシウムとビタミンD不足
- インコが卵詰まりにならないための予防方法は発情をさせない
万が一、卵詰まりを起こしてしまった場合は早急に病院を受診してください。
素人にできることは保温をすることくらいです。
早期発見、早期処置がとても大切。
様子見をせずに病院へ連れて行きましょう。
卵詰まりはインコのメスにとってはとても怖い病気です。
しかし、しっかりと生活習慣を整えれば防ぐことができます。
普段からインコをしっかり観察してあげてくださいね。
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