・インコを預けられるペットホテルが近くにない
・インコを預けられるペットホテルはあるけど他の動物もいて心配
こういった悩みに答える記事を書きたいと思います。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
Twitter(@jolly_parakeet)やInstagram(インコ村)で情報発信してます。良かったらフォローお願いします♪
法事や旅行の予定があるんだけど、インコを預けられるペットホテルが近くにない。
ペットホテルは他の動物もいて少し心配だな。
BIRDSITTERS(バードシッターズ)って知ってる?
最近では、愛鳥家の中で話題になっているんだよ。
くわしく説明するね。
BIRDSITTERS(バードシッターズ)とは?
BIRDSITTERS(バードシッターズ)は、鳥を預けたい人と預かりたい人を結ぶ、マッチングサービスを行っているボランティア団体です。
2016年5月5日に設立されました。
BIRDSITTERSでは預けたい人のことを「預け主」、預かりたい人を「シッター」と呼ぶよ。
BIRDSITTERS は 「愛鳥家の良心による助け合いの制度」を日本に作り上げ、愛鳥家が孤立せず、誰もが安心して鳥と暮らす社会を目指します。
※引用:BIRDSITTERS公式サイトより
BIRDSITTERS(バードシッターズ)の発起人は、シシイ家原 弥生さん。
ドイツ ベルリンで暮らしていた時に「バードシッター」という制度を知ったんだとか。
家原さん自身も日本へ一時帰国する時には度々、バードシッターさんに助けられたと言います。
ドイツでは当たり前のように「相互扶助」の精神が根付いていて「日本にもこの制度が必要だ」と思い、このボランティア団体を立ち上げました。
ドイツでは「動物は地域社会全体で守る」という精神が根付いているんだよ。
当たり前のように手を差し伸べられる社会って素敵だよね。
BIRDSITTERS(バードシッターズ)の利用方法・料金について
実際にBIRDSITTERSを利用するにはどうすればいいの?
1.BIRDSITTERSの利用方法について
愛鳥を預けたい(預け主)場合、愛鳥家さんの鳥を預かりたい(シッター)場合、メンバー登録が必要です。
安心してご利用いただけるよう、承認制となっています。
登録後は事務局が身分証の確認も行なっているので安心!
ウェブサイト上で、預け先となる「シッター」を検索できます。
日本各地に「シッター」がいるから、広範囲で探せるよ。
契約前に「預け主」と「シッター」で面談をします。
この時に気になることや心配なことは遠慮せずに質問したり、話したりすることがオススメ!
この「シッター」に預けたい!この「預け主」の愛鳥を預かりたい!
双方がそう思ったら契約書を結びます。
- シッターサービスの利用前、6ヶ月以内に検査を受ける(一般状態・糞便検査・そのう検査)
- 獣医師から異常なしと判断されだ場合のみ利用可能
- 愛鳥情報(病歴や通院歴)は隠さずにシッターに伝える
※シッターによっては病歴があっても預かってくれる場合がありますが、双方の自己責任の元、合意しサービスを利用してください。
契約書を結んだらシッティング前に預け主立会いのもと、お試し預かりをします。
日数は「預け主」と「シッター」で決めます。
だいたい、1日から数日程度。
契約書は結んでいますが、この段階で実際に預ける、預かるかを見極めることができます。
シッティング時の取り決めに沿ってシッティングを開始します。
餌が足りなくなった場合や緊急時(怪我や病気など)の対処法は事前に決めておいた方が安心です。
シッティング終了後、1週間以内に事務局へ「預け主」「シッター」ともに体験レポートを提出します。
「BIRDSITTERSを介したシッティング」ということの証明になります。
預ける場合はスケジュールに余裕を持って利用する方がいいね!
愛鳥のためにも預け先に慣れてもらう必要があるからね。
「シッター」の中には同じくインコを飼っている方もいるからお世話に慣れているよ!
それなら安心して預けられるね。
気になる「シッター」がいたら、まずは「シッター」と面談してとことん話し合うことが大切だよ。
さっそく、自分が住んでいる近所に「シッター」がいるか確認しなくちゃ!
2.BIRDSITTERSの利用料金について
預け主になりたいんだけど、登録料とか利用料はかかるの?
BIRDSITTERSは、無料で利用できるよ!
ボランティア団体が運営しているため、利用料は無料です。
ただ、ご利用いただいた「預け主」の皆さんには満足度によってなるべく「ご寄付」いただくようにBIRDSITTERSからお願いをしています。
その他にも「クラウドファンディング」や「チャリティグッズ販売」によって運営資金の確保を目指しています。
中には有料のシッターサービスもありますが、BIRDSITTERS(バードシッターズ)はあくまでも「相互扶助」の理念に基づいているため「愛鳥家の」「愛鳥家による」「愛鳥家のための」サービスなのです。
特に寄付の金額は決まっていないよ。
・BIRDSITTERSの活動を広めたい!
・BIRDSITTERSがあってよかった!
こう思う人たちの協力によって運営している団体なんだ。
BIRDSITTERS(バードシッターズ)のメリット・デメリット
メリット・デメリットがあるなら知りたいな。
もちろん、メリットとデメリットどちらもあるよ!
しっかりと理解した上で利用してね。
1.メリット
- ペットホテルが近くになくても「シッター」が近所にいれば預けられる
- 利用料金がかからない(事務局から寄付のお願いはあり)
- お互いが愛鳥家なので大切に扱ってもらえ、お世話にも慣れている
- 愛鳥家とのコミュニティが広がる
同じ愛鳥家さんとのコミュニティが広がるのは嬉しいな!
2.デメリット
- 「シッター」が近所で見つからない場合がある
- 「シッター」が日中、仕事で不在の場合があるため、緊急時の対応が遅れる可能性がある
- シッティング中のアクシデントは完全に「預け主」と「シッター」の自己責任になる
- 急用での利用が難しい
近所で「シッター」が見つからない時や急用に備えて、預け先の選択肢は多い方がいいんだね。
「シッター」によって取り決めも違うから、納得できた「シッター」に預けることが大切だよ。
面談やお試し預かりなど、シッティングまでに時間をかける理由がよくわかるよね。
BIRDSITTERS(バードシッターズ)を利用した方の体験レポート
実際に利用した人の感想が聞きたいな。
BIRDSITTERSの公式ブログでは体験レポートを紹介しているよ!
これはオカメインコの体験レポート。
<良かった点>
1日1回のメール報告をしてくださり、写真も添えられていたので元気な様子を確認できた事が、一番良かったです。<不安だった点>
お試しシッティングの時点から発情期に入り、産卵・抱卵を始めてしまったので、お試しの日程を変えて頂くなど調整をして頂きました。にもかかわらず、本シッティングの前々日くらいから再び産卵の体制に入ってしまいシッターさんにはとても心労をかけてしまったように思います。あと、愛鳥がケージに帰るときに使用するアスレチックを当日忘れてしまったことも気になっていました。引用先:BIRDSITTERS公式ブログより
<感想>
シッターさんからのご指摘では、産卵しそうだとわかった時点で連絡をして欲しかった、とのことでした。事前に知ることで、調べたり心の準備ができるとのことでした。私自身は、産卵が分かった時点で万が一の自体も覚悟しました。このような状況になるとは全く想定していなかったので勉強になりました。シッターさんの心労や、愛鳥の身の安全を考えると病院に預けることも選択肢にいれておいた方がよいように感じました。
<良かった点>
愛鳥と同種の愛鳥さんをお預かりすることで、顔立ちやにおい(!)、普段の動きや好みにいたるまでを目の当たりにできたという点です。また、ケージのレイアウトが動線を意識されたものとなっており、いち飼い主として大変参考になりました。<不安だった点>
お預かりの愛鳥さんの産卵にともない、お試しシッティングの日取りがかなりずれ込んでしまったことです。オカメインコの女の子のお世話経験が皆無であったため、シッター中に卵を産んでしまったら……という不安がありました。引用先:BIRDSITTERS公式ブログより
<感想>
シッティング当日、愛鳥さんの引き渡し時に産卵の予兆があることを預け主さまより伺い、非常に混乱しました。こちらが一人暮らしで、なおかつ日中は仕事で家を空ける状況が5日ほど続いたため、その間は本当に気が気ではありませんでした。
放鳥に関しては、①愛鳥さん自身がケージに近寄られると強い警戒を示すこと②産卵中の鳥さんのいつもとは異なる環境での放鳥のリスクがあまりに高いと判断したために控えさせていただきました。産卵中の特徴としての多尿は見受けられましたおおむねごはんを問題なく食べてくれていて、結果シッター中4個の卵を無事に産んでくれました。残り2日の時点で気も穏やかになり、ケージに近寄っても威嚇しなくなりましたので、放鳥をして水浴びやカキカキなどをしてくつろいでもらいました。
これはほんの一部!
BIRDSITTERS公式ブログにはたくさんの体験レポートが掲載されているよ!
「預け主」「シッター」それぞれの視点でよかった点、不安だった点が書いてあると自分が預ける時やシッターをする時の参考になる!
過去にはBIRDSITTERSの説明会や顔合わせ会も開催されていたよ。
イベントに参加すると、よりBIRDSITTERSのことがわかるよね。
BIRDSITTERS(バードシッターズ)のまとめ
- BIRDSITTERSとは「相互扶助」を理念とし、愛鳥を預けたい人と預かりたい人を結ぶボランティア団体
- 利用するにはメンバー登録が必要
- 利用料金は無料
- メリット・デメリットを理解する必要がある
「相互扶助」の理念はとっても素晴らしいなと感じました。
やむを得ず、愛鳥を預けなければならない事情もありますよね。
今のご時世、なかなか他人を信用することは難しいですが愛鳥家同士で助け合い、「困っている人には手を差し伸べる社会」が当たり前のようになればいいなと。
インコのペットホテルがなかなか見つからない方は、一度、サイトをのぞいてみてくださいね。
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