本当はどっち？インコにヨーグルトを与えていい理由と与えてはダメな理由

こういった悩みに答える記事を書きたいと思います。

インコにヨーグルトを与えていいかは飼育本や獣医によって賛否あります。

ヨーグルトの成分を見ると確かにインコにとって有毒な成分は含まれていません。
余計に迷ってしまいますよね。

この記事では「インコにヨーグルトを与えていいといわれている理由」「インコにヨーグルトを与えてはいけないといわれている理由」をご紹介します。

インコにヨーグルトを与えてもいいといわれている理由

理由は乳酸菌が入っているから。

乳酸菌はインコの胃腸や器官を強くし、そのう炎にもなりにくいと言われています。
ヨーグルトを推奨する獣医もいます。

「ヨーグルト大好き！」というインコもいますし、ヨーグルトを食べた次の日はお腹の調子が良くなるインコも。

飼育本にも絶対に与えてはいけない食材として紹介されているわけではありません。
むしろ、少量なら与えても大丈夫と書かれている飼育本もあります。

200羽以上のインコを飼育してきたブリーダーさんが少量のヨーグルトをあげており、今までにそのう炎になった　インコは1羽もいないそう。
その情報を元にヨーグルトをあげている方もいます。

インコにヨーグルトを与えてはいけないといわれている理由

ヨーグルトは人間が食べる加工食品であり、乳製品だからです。

人間が食べている加工食品は基本的にインコに与えてはいけません。
代表的なのが、チョコレートやスナック菓子。

また、乳製品に関しても「インコには乳製品を消化する器官がない」という理由で与えてはいけないと書かれている飼育本もあります。

上記2点のことからヨーグルトはインコに与えてはいけないといわれています。

胃腸や器官を強くするために、鳥用の乳酸菌(サプリメント)を与えている方も。

さらには動物病院にてヨーグルトを誤飲し、嘔吐した事例も報告されています。

本日から急にそ嚢から白いものを吐くことを主訴に５才雄のセキセイインコが来院しました。便が白い場合は膵臓の外分泌不全もありますが、生理的に吐物が白いことは考えられません。

オーナーによく問診したことろ、このセキセイインコは飛ばしたまま飼育されていてそうで、この日開け放しのヨーグルトを飲んでいたそうです。

また白い吐物を脂肪染色すると、陽性にそまりました。

以上の理由よりヨーグルトを誤食したと推察しました。

そ嚢を洗浄して、整腸剤を処方して経過をみました。

その後は来院はないので、予後は不明です。

引用元：オダガワ動物病院

ブリーダーの私が考えるインコとヨーグルト

インコにとって危険な成分

危険な成分	危険な成分が入っている主な食べ物
加熱したデンプン	パン、炊いたご飯
アルコール	お酒、酒粕
硫化アリル(涙が出る成分)	ネギ、玉ねぎ、ニラ
レクチン	生の豆類：大豆、小豆、インゲン豆
ストロファンチジン	モロヘイヤ
ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)	キャベツ、ブロッコリー
ペルシン	アボカド
シアン化合物(青酸化合物)	バラ科の果物の種：りんご、いちご、さくらんぼ、桃、びわ、あんず
シュウ酸	ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー
テオブロミン	チョコレート
カフェイン	チョコレート、コーヒー、紅茶など
タンニン	コーヒー

まとめ

最初にも書いた通り、ヨーグルトを与えてもいいかは飼育本や獣医によっても賛否があるため、明確な答えはありません。
飼い主さんの考え方次第になります。

インコの個体によって、ヨーグルトを食べてもお腹を壊さない子もいれば、消化不良を起こして嘔吐、下痢などの症状が見られる場合もあります。

ただ、基本的に人間が食べる加工品はインコに与えてはいけません。

ネットや飼育本に書いてあることを鵜呑みにせずに、飼い主が責任を持って何を食べさせるか決めましょう。