インコに豆苗を食べさせても大丈夫?
インコに豆苗を食べさせるときの方法や注意点を知りたいな。
インコに豆苗を食べさせても大丈夫です。
インコに主食としてヒエ・アワ・キビなどを食べさせている場合、どうしてもビタミンやミネラルが不足がち。
豆苗はインコに必要なビタミン類を豊富に持ち、リンや鉄、マンガンといったミネラルも含んでいてインコの副食にぴったりです。
ですが、豆苗のあげ方によってはインコの健康に良くない影響を及ぼすことも。
ここではインコの健康に配慮した豆苗の食べさせ方や、食べさせる場合の注意点をご紹介します。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
Twitter(@jolly_parakeet)やInstagram(jolly.paradise)で情報発信してます。良かったらフォローお願いします♪
インコにとって豆苗は栄養満点の緑黄色野菜
インコにとって豆苗は栄養満点の野菜です。
豆苗はグリーンピースの新芽
豆苗はえんどう豆の若芽です。
えんどう豆とはグリーンピースです。
グリーンピースは、ビタミンやミネラルのほか食物繊維を多く含む野菜でいろいろな料理に大活躍の野菜ですね。
その栄養満点のグリーンピースの新芽(スプラウト)が豆苗なんです。
豆苗は、豆と緑色葉物野菜の栄養を併せ持つ優れものです。
ビタミンAほのかにビタミンKや葉酸、ビタミンCを多く含んでいます。
豆苗は小松菜と比べても優秀ばい。
豆苗はβ-カロテン、ビタミンCを小松菜と同じ程度、タンパク質やビタミンB群に至っては小松菜より2割以上も多く持ってるばい。
豆苗は無農薬栽培が多くインコにも安心です
最近では、スーパーで手軽に無農薬栽培の豆苗が買えるようになりました。
こういった豆苗は衛生的に管理された植物工場で生産されていて、無農薬でも虫がつかず一年中安定的に栽培ができるようになっています。
もともとは中華の高級食材だった豆苗が安く安全に食べられるようになったのは、生産者の努力と工夫のおかげだったんですね。
お値段的にも100円前後と飼い主さんのお財布にも優しく、インコに食べさせるにも安心安全。
自宅での再生栽培も無農薬でできるため、農薬を気にせずにインコに食べさせることができます。
インコに豆苗を食べさせるメリットと注意点
インコに豆苗を食べさせるメリットと注意点を説明します。
インコに豆苗を食べさせるメリット
インコに豆苗を食べさせる最大のメリットは、インコにビタミンAを取らせることができることです。
ビタミンAといえば、皮膚や粘膜、骨や筋肉、眼、がん予防に大活躍する重要なビタミン。
インコにビタミンAが不足すると「ビタミンA欠乏症」という病気になるほど、インコにとってビタミンAは大切な栄養です。
ビタミンA欠乏症は、眼や呼吸器系に異常があらわれる病気です。
インコにヒエ・アワ・キビなどシード食を食べさせている場合、シードにビタミンAが含まれていないため、どうしてもインコはビタミンA不足になってしまいます。
その点豆苗は、β-カロテンを多く含んでいます。
このβ-カロテンはインコの体内でビタミンAに変換される栄養素。
インコに豆苗を食べさせることで、ビタミンAを取らせることができるようになるんです。
ほかにもインコに必要な葉酸やビタミンK、ミネラルなど大切な栄養素をたくさん持っていていいことづくめばい。
インコに豆苗を食べさせるときの注意点
インコに豆苗を食べさせるときの注意点を説明します。
インコに豆苗の「豆」の部分は食べさせない
インコに豆苗を食べさせるときは、葉と茎だけを食べさせて豆の部分は食べさせないようにしましょう。
スーパーで売られている豆苗の多くは、葉と茎のみを食べることを前提としています。
根付きで売られている豆苗のパッケージにも「豆の部分は食用に適さない」旨の記載があるところがほとんどです。
どうしてもインコに豆を食べさせたい場合は、加熱済みの大豆など食用のものを用意しましょう。
豆苗を家で再生栽培する場合は衛生面に注意
根付きで売られている豆苗は、切り取ったあとの豆と根部分に水をあげることで自宅で栽培ができます。
最初に葉と茎部分をカットしてから一週間から十日ほどで元気な豆苗が育ちますが、育てている途中で豆や根部分にカビがつくことも。
湿度が高かったり水をあげすぎると豆や根っこにカビや雑菌がが発生しやすい環境になります。
梅雨の時期や気温が高い夏など特に注意が必要です。
インコの健康のためにも、豆苗の再生栽培は衛生面に注意しましょう。
カビはしなかったけど、根っこや水回りに茶色い汚れみたいなのがついたんだけど大丈夫かな。
豆苗の水は一日最低一回は入れ替えが必要です。
そのとき一緒に根っこの部分を水洗いすると雑菌をある程度流すことができますよ。
豆苗をインコに食べさせすぎないように注意
インコにとって豆苗は栄養満点ですが、だからといってそればかり食べさせることも注意が必要です。
豆苗には甲状腺ホルモンの働きを邪魔するゴイトロゲンが含まれています。
インコにヨードを与えていれば、それほど深刻になる必要はありませんが、小松菜、チンゲン菜、サラダ菜、水菜などをローテーションさせていろいろな青菜を食べさせるほうが安心です。
インコが豆苗を食べない場合
幼鳥のころから豆苗に親しんでいない場合、豆苗を差し出しても食べてくれないインコももちろんいます。
豆苗を菜差しに入れるほかに、食べさせ方を工夫してみましょう。
インコは自分で発見したものや相手から奪ったものは嫌がったりせずに興味を持つことがあります。
豆苗をフォージングトイに仕込んでインコに発見させたり、飼い主さんがインコの前でおいしそうに豆苗を食べてみせながらインコにつつかせたりしてはいかがでしょうか。
インコがどうしても豆苗を食べない場合は、無理せずにほかの青菜を食べさせるかサプリメントがおすすめです。
不足なビタミンをサプリメントから摂取させる場合は、過剰摂取にならないよう注意しましょう。
不安なら健康診断のときに獣医さんに相談するのがおすすめです。
最近目にする、そらまめ豆苗について
豆苗はえんどう豆の豆苗が主流ですが、最近は、そら豆の豆苗が売られているスーパーも増えてきているようです。「そら豆の豆苗を食べた文鳥が体調が悪くなった」なんてことも書かれています。
しかし、そら豆の豆苗は食べさせてはいけないとはなっていません。
そら豆の豆苗は危険だから食べさせてはダメ!ではなく、何が原因で体調が悪くなるのか、何が危険なのかを飼い主がきちんと把握する必要があります。
そのへんの情報をうのみにするのはよくありません。
まとめ
豆苗は栄養豊富な緑黄色野菜であり、インコに食べさせることはとても良いことです。
シード食のインコに不足がちなビタミンやミネラルを豆苗を食べさせることで補うことができるためです。
ですがどんなに体に良いものでも食べさせすぎはよくありません。
ほかの青菜とローテーションさせてインコに食べさせることで、インコにいろいろな味や食感を経験させながら必要な栄養を取らせましょう。
コメント