インコの知能はどれくらいあるの?
知能の高いインコの種類を知りたい
インコと一緒に暮らしていると、愛らしい姿や仕草に癒されますが、その賢さにも驚くことがあります。
今やすっかり家族の一員となったインコが、いったいどれくらい私たちを認識しているのか気になってきますよね。
今回は一般的なインコの知能について、また知能の高いとされるインコの種類についてまとめてみました。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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インコの知能は高い
鳥類の中で、カラスの次に頭が良いと言われているインコ。その知能や認知力は人間でいえば2~5歳ほどと言われています。
知能の高いインコは、飼い主のことを認識しています。
一緒に暮らしていると、お互いが心を通わす瞬間を何度も感じることがあるはずです。
インコのサイズが大きいほど知能数が高いようですが、小型~中型インコについては極端な知能の差はないようです。
インコの知能について① 人を見分ける
動物を飼っていて最も愛着を感じる大切なことは、家族を認識しているかですよね。
大丈夫です、インコは家族1人1人をきちんと見分けられています。
一番お世話してくれたり、可愛がってくれる人に対しては特別に甘えてきます。
見知らぬ他人や、接し方や触り方が慣れていない人には不快感を表し、攻撃してくることもあります。
鳥類はもともと視覚と聴覚が発達しているので、人の姿や声を見分ける術を持っているのです。
インコの知能について② 会話ができる
どんなに賢いと言われる犬でも、会話することはできませんよね。
でも知能の高いインコは、個体にもよりますが人と会話することができます。覚えることが得意なインコは、挨拶はもちろん、昔話を語ったり唄を歌ったりすることもできます。
インコにとって、コミュニケーションの手段は声です。
野生のインコは相手の鳴き声を真似ることで、コミュニケーションをとっています。
ケージの中にいるインコは、一緒に暮らしている飼い主とコミュニケーションをとるために真似して喋ると言われています。
「ただいま」と言えば「おかえり」と返したり、夜になれば「眠いよ」「おやすみ」なんて話しかけてくることもあります。
同じ状況で反復練習することで、もともと備わっている学習能力を発揮し、その場に合わせた会話を楽しむことができます。
インコは言葉の意味を完全に理解しているわけではありませんが、いつでも飼い主に対して一生懸命コミュニケーションをとろうとしていることが分かりますね
インコの知能について③ 名前を覚える
喋れないインコもいますが、自分の名前を覚えることはできます。
何度も同じ名前を呼び続けることで、自分の名前であることを学習していきます。
名前を呼ぶと顔を上げたり、振り向いたりしているはずです。
試しに他の名前で呼んでみてください。明らかに自分の名前を呼ばれたときと違う反応を示します。
インコの知能について④ 人の心を理解して寄り添える
インコは飼い主をよく観察しているので、飼い主の感情変化にも敏感に察知していると言われています。
飼い主がご機嫌なときはインコによく話しかけたり、遊んだり、オヤツをくれたりするのでインコも幸せを感じます。
しかし飼い主が元気ない、機嫌が悪いなどのときは構ってもらえないことに気付きます。
そうした飼い主の声のトーンや表情、行動パターンを覚え、飼い主の心のありようを理解していきます。
これまでの記憶や経験を照らし合わせて学習しているんですよ
インコの知能について⑤ 喜怒哀楽がはっきりしている
インコは喜怒哀楽の感情を持っており、ストレートに表現してきます。
嬉しいときはよくおしゃべりをしたり、翼を小刻みに動かしたり、飛び跳ねたりと活発な行動を見せます。
寂しいときや悲しいときは物静かになり、翼をすぼめてケージの隅に隠れてしまいます。
また怒ったときは目を三角にし、強く息を吐いたり、物や仲間に八つ当たりをしたりします。
喜怒哀楽が豊かなインコだからこそ、飼い主の感情変化を読み取るのも上手なんでしょうね
インコの知能について⑥ しつけができる
喜怒哀楽の感情を持つインコは、飼い主の心に寄り添うことができるので、しつけもしやすいです。
ほめられているのか、叱られているのかを飼い主の行動パターンで学習して区別していくことができます。
インコは知能が高いので、飼い主がどうやったらほめてくれるか、甘えさせてくれるかを観察し理解しています。
「ほめられる=オヤツがもらえる。頭を撫でてもらえる」と認識し、飼い主や自分にとってプラスのことを繰り返し行います。
知能の高いインコの種類
インコの種類の中でも知能の高いとされている代表的なインコをご紹介します。
ヨウム
大型のインコで、人間の4~5歳児と同等の知能があるといわれています。
オス、メスともに言葉を数回教えただけで覚え、その状況に合わせた会話も成立します。これは言葉の意味を理解している可能性が高いことを表しています。
世界的に有名なヨウムのアレックス君は、50の物体、7つの色、5つの形を認識し、数を6つまで数え、足し算や動詞の使い方も正しくできたことで世界を驚かせました。
こうしたヨウムの賢さは鳥類一と言われ、海外では殺人現場に居合わせたヨウムに裁判で証言させたようとした事例もありま
した。
人間と意思疎通のできるペットとして、最近では人気が高まっています。
セキセイインコ(オス)
昔話などの物語を話し、覚えた単語をつなぎ合わせて会話する子もいます。
飼い主が自宅の住所と電話番号を教え込み、迷子になったときにセキセイインコが教えられた住所と電話番号を話して保護された話もあるそうです。
ボウシインコ
陽気な性格で、古くから日本でペットとして飼われてきました。
コミュニケーションが大好きなボウシインコは、セキセイインコよりもよく喋り、ヨウムの次に高い知能があると言われています。
ただ気まぐれ屋な面もあり、相手によってお喋りをしたりしなかったりを使い分けているようです。
ミヤマオウム
生息する地がニュージーランドの高山帯の森林や草原で、比較的エサが取りづらい環境に住んでるが故に、生きるための知能や学習能力、仲間との協調性が高いとされています。
ある研究では、仲間同士で問題を解決するための実験において、ゾウやチンパンジーに匹敵するほどの能力があることが分かりました。
好奇心旺盛で仲間意識の高いミヤマオウムは、いつでも楽しい遊び方も生み出しています。
遊びの天才ばい
コンゴウインコ
世界最大のインコで、美しい色の羽毛が人気があり、動物園で飼育されているのをよく見かけるかと思います。
性格は大人しく、知能はヨウムと同じレベルがあると言われています。
道具を使ったり、仲間と協力し合ったりして問題解決することができます。
また感情表現も豊かで、人とのコミュニケーションもお喋りを使って行うことができ、信頼関係の築きやすさがあります。
ウロコインコ
性格は活発で好奇心旺盛、また学習能力があるので芸達者な面があります。
信頼関係を築けば、ニギコロ(手のひらでウロコインコがお腹を見せて仰向けになる仕草)を見せてくれる子もいます。
お喋りはセキセイインコより劣りますが、記憶力が良いので、短い単語を覚えてくれます。
まとめ
インコの知能は非常に高いことが分かりました。
知能の高い生き物は愛情深い習性を持つので、飼い主との絆を求めています。
もはやインコはペットではなく、家族、そして最上のパートナーにもなります。
賢いインコとの暮らしは毎日を豊かにしてくれます。
楽しいことや嬉しいことを共に共有しながら、過ごしていきたいですね。
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