可愛いインコに野菜や果物を食べさせたいけど、野菜はどれも安全?果物は?
どれがよくてどれが悪いのかさっぱりわからない。
人が食べても大丈夫だからインコも大丈夫!なんて思っていたら取り返しのつかないことになります!
そこでインコに危険な食べ物をまとめてみました。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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インコに与えてはいけない危険な食べ物(8種)
少量でも危険なもの(4種類)
アボカド
アボカドは与えてはいけない代表的な食べ物です。
アボカドはペルシンという毒素があります。
インコが口にしなくても、アボカドを食べた直後の飼い主とインコが触れ合うのも危険です。
アボカドを加熱する際に出る有毒ガスによって落鳥するケースもあります。
アボカドを食べるときはインコが近くにいないことを確認して下さい。
インコを飼っている人はアボカドの存在を忘れるくらいがいいでしょう。
そのくらいインコにとって危険な食べ物です。
ネギ類
にんにく、にら、玉ねぎ、長ネギなどのネギ属に分類される野菜には「硫化アリル」という成分が含まれています。
インコがネギ類を摂取すると、血液中の赤血球に作用し、インコは中毒症状を引き起こします。
ネギや玉ねぎを切ったときに出る成分(硫化アリル)が空気中を舞い、近くにいるインコが吸い込んでしまう可能性もあります。
料理中はもちろんのこと、台所にはインコを近づけさせないようにしましょう。
買い物で買ってきた玉ねぎなどはインコの目が届かない場所に保管をしましょう。
ネギ類はインコだけでなく犬や猫にも危険です。
その他の動物にも絶対与えないようにしましょう。
生のままの豆類
ピーナッツや大豆などの豆類は毒性が強いため、生のままインコに与えると中毒を引き起こす可能性があります。
与える場合は、必ずよく加熱してから与えましょう。
モロヘイヤ
モロヘイヤはまだまだ知られていない危険な食べ物の一つです。
モロヘイヤの何が危険なのかというと、モロヘイヤの種子に含まれる成分に「ストロファンチジン」が含まれています。
「ストロファンチジン」がインコにはとても有毒だということです。
このストロファンチジンはインコだけではなく、人やその他の動物にもとても有毒です。
スーパーで売られているモロヘイヤには種子が入っていません。
種子が入ったサヤはスーパーに並ぶ前に必ず取り除かれています。
※モロヘイヤのサヤをたべた牛が中毒症状を引き起こしたケースもあります。
サヤ以外にも、モロヘイヤのネバネバした成分が、インコの「そのう」に貼りつき「そのう炎」を起こす恐れがあるといわれています。
モロヘイヤやツルムラサキなどのネバネバする野菜は与えないほうがいいでしょう。
果物の種
果物はインコが大好きな食べ物の一つです。
可愛いインコに旬の果物を食べさせてあげたくなりますよね。
ですが、そこで果物を与える場合に気をつけておかないといけないことがあります。
バラ科の果物の種子は与えないでください。
バラ科の果物の種子には、「青酸化合物」が含まれていて毒性があります。
バラ科の「リンゴ」の種子に多く含まれています。
バラ科の果物
サクランボ、梅、桃、スモモ(プラム)、ネクタリン、アンズ、ビワ、イチゴ、リンゴ、梨、洋梨、プルーン、かりん、マルメロ、ボイセンベリー、ブラックベリー、ラズベリー
いちごやベリーの種なんて小さくてとれんばい!
人間用の加工食品や食べ物(3種類)
チョコレート
アボカドと同様でインコにとっては危険な食べ物です。
チョコレートに含まれる「カフェイン」と「テオブロミン」という成分があります。
インコがこれらの成分を摂取すると、数時間後に心臓や中枢神経に作用します。
頻脈や痙攣などの中毒症状をインコは引き起こし、落鳥する可能性が極めて高いです。
インコはいろいろなものに興味を持ちます。
人が美味しそうに食べているのもよく見ています。
テーブルの上にチョコレートを置き忘れていることありませんか?
アルコール類
インコが誤ってアルコールを摂取することにより中毒を引き起こし落鳥するケースも報告されています。
また、アルコールは揮発性が高いため、気化したアルコールをインコが吸い込むことでも中毒を起こす可能性があります。
インコの近くでお酒を飲まないようにしましょう。
また、アルコールが使われた食べ物をインコに与えないようにしましょう。
ご飯粒や麺類
ご飯や麺類は粘着性が高く、「そのう炎」の原因になりますので与えないようにしましょう。
注意が必要な食べ物(4種類)
野菜編(4種類)
野菜の中にもインコにとって危険な食べ物はあります。
昔は知らずに与えていた野菜も、今では与えると危険なリストに入っていることもあります。
アブラナ科の野菜
キャベツ、ブロッコリー、小松菜、レタスなどには「ゴイトロゲン」と呼ばれる甲状腺誘発物質も含まれており、注意が必要です。
とくにキャベツ類はキャベツよりもゴイトロゲンが多いことがわかっています。
キャベツや芽キャベツ、ケールなどは与えないようにしましょう。
熟していない青いトマト
熟していない青いトマトは酸が強いため、潰瘍になりやすいと言われています。
人間でも食べないような未完熟のトマトを与える飼い主はいないと思いますが、誤って食べてしまう可能性もあるため注意が必要です。
ほうれん草、パセリ
シュウ酸を多く含むほうれん草やパセリはカルシウムの吸収を阻害します。
そのため、必要以上に摂取しすぎるとインコの骨の形成に影響が出ます。
しかし、茹でることでシュウ酸が8割ほど抜けると言われています。
少量であれば問題ないと言われていますが、インコに与える場合は注意が必要です。
なたね
なたねは菜の花の種子で、種子には甲状腺腫を誘発する成分が含まれています。
シードだからといって何でも与えていいわけではありません。
まとめ
インコに与えてはいけない食べ物を把握することで、愛鳥を危険から守ってあげることができます。
また、知らず知らずのうちに与えていしまったなんてこともあります。
愛鳥の健康を守るのは飼い主のあなたしかいません。
きちんとした知識で愛鳥の健康を維持し楽しいインコライフを送りましょう。
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