こんにちは!インコとわんこのブリーダーをがんばっている飼育係のjolly(@jolly_parakeet)です!
可愛いインコをお家にお迎えして、ちょこんととまり木に止まっている姿を見ていると気持ちが安らぎますよね。
でもインコを飼育するのにケージの中のとまり木は何本必要なの?
種類もたくさんあるけどどのようなものを買ったら良いの?
こんな悩みありませんか?
まず、とまり木の本数はケージの広さに関係してきます。
それにとまり木の本数や長さは飼育しているインコの生活環境にあわせて選んであげる必要があります。
私も以前は、インコにとってとまり木は多いほうがいいだろうと思ってケージの広さなどを考えずに何本も入れていました。
でもそれは私の思い込みでした。
とまり木のサイズはもちろんのこと、何本設置しているかによってインコの体調に良い影響も悪い影響も与えることを知りました。
インコのブリーダー(主にウロコインコとオキナインコ)をしている私が、インコにとって最適なとまり木の本数や種類、選び方についてまとめてみました。
セキセイインコ、オカメインコの飼い主さんにも役に立つと思います。
どうぞご覧ください。
インコのとまり木の数は飼育しているケージの広さで選んでください
インコにとってケージは広いに越したことはありません。
でも、室内におけるケージの広さには限界がありますよね?
そんな時はケージの中で工夫をしてあげます。
セキセイインコやコザクラインコなどの小型のインコを例にしてみましょう。
最低限必要なケージの広さは、インコが羽を広げたときに羽がケージにぶつからない広さで、尾羽が床につかないように40cmほどの高さがあるものが良いと推奨されています。
インコを飼われている方は、だいたいHOEIさんやSANKOさんのケージを使われている方が多いですね。
我が家のセキセイインコのもすさんに使用しているケージです。
このケージには2本のとまり木が付属されています。
太さは均一でケージの両サイドで引っ掛けるタイプです。
付属されているとまり木はほとんどこのタイプだと思います。
このとまり木をそのまま使うと、とまり木からとまり木の移動なんてたかが知れたほんの数センチ、横幅いっぱいのとまり木が2本もあっては、小型のインコですらほとんど身動きがとれません。
それに付け加え、可愛いインコのためにブランコやベルなどの必要数以上のおもちゃをつけてませんか?
(適度な数のおもちゃはインコが遊べるのでおすすめです)
そんな雑貨屋みたいなケージの中で羽を広げようものなら、おもちゃやとまり木がじゃまになりますよね。
では、どうしたら良いのかというと、付属のとまり木をそのまま使うのは構いません。
その場合1本にしましょう。
もう一本付けるとしたら短めのとまり木にしてあげるとケージの中が広くなりインコが過ごしやすくなります。
また、短いとまり木を交互に高低差をつけて設置してあげるのがベストだと思います。
インコのケージ内のとまり木の本数が多い場合のリスク
では、なぜとまり木が多いとインコに悪影響を与える可能性があるのかというと、インコは、自然界ではほとんどんの時間を餌を探し求めて飛び回っています。
そして日が暮れる前に我が家である木の枝に帰ってきて、休息したり睡眠をとります。そして、次の朝には再び餌を求めて飛び回ります。
十分な運動と生きていくための必要最低限の餌で健康的に暮らしています。
アスリートのような生活ですよね。
インコが愛玩動物として飼われるようになり、ケージという狭い空間がインコの生活の場となりました。
そのために、運動量が減り、高栄養の餌が常に与えられ、外気温にさらされることなく快適な空間で過ごす今、インコが運動不足による肥満や様々な病気になり、ある日突然、落鳥してしまうという結果になることが考えられます。
我が家のウロコインコを譲ってくださった鳥友さんや、インコをよく理解している飼い主さん達のケージを見せて貰う機会があるのですが、すごく広いケージにとまり木はほとんど1本です。
その広いケージの中を自由に飛び回り、快適にそして健康的に暮らしています。
放鳥も大切です
一日の大半をケージの中で過ごすインコにとって、ケージの中の環境はとても重要ですが、ケージの中だけでは運動不足なので、毎日欠かさず放鳥をしましょう。
インコのとまり木の種類について
次はとまり木の種類について説明します。
近くのペットショップに行くと、いろいろな種類のとまり木が販売されています。
太さが均一なとまり木
一般的なとまり木になります。
このとまり木の特徴は、表面に凹凸がなくつるつるしているので、糞がついて汚れた場合など洗浄が楽なのでとても衛生的です。
しかも乾くのが早い。
しかし、太さが均一なため、肥満による体重増加によって足底の同一部位の圧迫によって、趾瘤症(たこ)ができるリスクがあります。
また、肥満による体重増加などが原因で趾瘤症(たこ)が悪化してしまうこともあります。
セメントでコーティングされたとまり木
セメントパーチと言います。表面がザラザラしているとまり木です。
セメントパーチの表面はセメントでコーティングされています。
セメントパーチの良いところは「爪が自然に削れてくれる」という推し文句が書かれています。
が!我が家でも使用していますが、爪切りをしなくてもいいほど爪が自然に削れることは今までに一回もありません。
っていうか爪切りしなくていいなんて書いてませんけどね…。
私のそうであってほしい都合の良い解釈です。
毎回、荒れ狂うウロコインコをどうにかなだめながら爪切りしてます。
ちなみに我が家のインコずは、セメントパーチの太さが好きなのかよくくつろいでます。
天然木でできたとまり木
自然の木を利用して作られたとまり木です。
インコにとって一番自然の環境に近いとまり木です。
天然木のとまり木は太さや硬さ、長さも不揃いでインコの脚に適度な刺激があります。
また、表面の凹凸により自然に爪が削れ、時にはかじり木としてストレスの発散にもなるスグレモノです。
ただ、注意しておきたいことが何点かあります。
市販されている天然木のとまり木を使用する場合は、あまり気にすることはありません。
ですが、天然のとまり木はやや高価なので、海や近くの公園で拾ってきた木を使用したいなと思う方もいると思います。
拾ってきた天然木は害虫や雑菌などが付着している可能性がありますので、必ず煮沸消毒し、よく乾燥させてからとまり木として使いましょう。
拾ってきた天然木のとまり木の中には、インコに有害な木もありますので、きちんと木の品種などを把握し、品種のわからない木は絶対に使用しないようにしましょう。
少しかじっただけでも有害物質が体内に吸収され、命を落とす(落鳥する)危険があります。
プラスチックのとまり木
プラスチックでできたとまり木で、だいたいケージに付属されていることがほとんどです。
とても洗いやすい、そして衛生的??
すなわちインコのためではなく、人にとって都合のいいとまり木です。
私は使いませんけど。
一枚板のようなとまり木
杉板や天然木で作られた、平らなとまり木です。
脚に障害があるインコや、うまくとまり木に掴まれない子、高齢インコや療養中のインコなどにおすすめです。
このとまり木を餌入れの前などに設置してあげると、餌が食べやすくなります。
どれを使うかは自由ですが、可愛いインコのためケージ内でインコが動き回るのに邪魔にならない適切な太さや種類を選ぶことをおすすめします。
インコのとまり木についてまとめます
私がオススメするとまり木
- 天然木のとまり木
- 40cm程度の高さのケージならとまり木は1本(インコが動きやすい環境にする)
とまり木は、インコにとってなくてはならない大切な体の一部です。
とまり木の大きさはもちろんのこと、本数や種類によってインコの生涯の健康が左右されます。
私達人間も、科学が発展し豊かな生活が送れる反面、肥満による生活習慣病が問題となっています。
インコも人が作った環境によって病気と隣り合わせていることを心に留め、インコが健康で長生きできるように環境を整えてあげることが一番の愛情ですよね。
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