・インコの羽が一部分だけ抜けている
・インコの毛引き症ってなに?
・インコが毛引き症になる原因が知りたい
・インコが毛引き症にならないように対策をしたい
こういった悩みに答える記事を書きたいと思います。
「気がついたらインコの羽が一部分だけ抜けている」
こんな症状が見られたら「毛引き症」の可能性があります。
毛引き症は自分で羽を噛んだり、抜いたりしてしまうこと。
毛引きが癖になると治療も長期化してしまいます。
「これって毛引きかも?」と思ったら早急に病院を受診しましょう。
私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
Twitter(@jolly_parakeet)やInstagram(jolly.paradise)で情報発信してます。良かったらフォローお願いします♪
インコの毛引き症とは
毛引き症とは生えている羽をかじったり、自分で抜いてしまうこと。
野生のインコやオウムには見られない飼われている鳥、特有の問題行動です。
毛引き症がエスカレートすると皮膚を傷つける自咬症(じこうしょう)になってしまうので要注意。
毛引き症の場合、顔周りや頭部の羽は綺麗なままのことが多いです。
頭部の毛も抜けている場合は別の病気の可能性も考えられますので、早急に病院を受診しましょう。
インコが毛引きをする場合、くちばしで届く範囲の羽を抜きます。
インコが毛引き症になる主な原因2つ
- 病気による毛引き
- 精神的ストレスによる毛引き
毛引き症の主な原因は2つです。
毛引き症を発症した原因によって治療法も違うため、羽が不自然に抜けている箇所を見つけたら病院を受診しましょう。
病気による毛引き
皮膚炎やダニによって毛引きをする場合があります。
病気により毛引きをする場合は、病気を治療すれば毛引きもしなくなります。
しかし、毛引きが癖になってしまうと原因である病気が治っても毛引きをするので注意が必要です。
精神的ストレスによる毛引き
ストレスが原因で毛引きを初めた場合、治療はとても難しくなります。
精神的ストレスといっても環境の変化や寂しさ、退屈、発情期などストレスの原因となるものは様々。
そもそも野生のインコやオウムにはストレスがほとんどなく、毛引きをしている余裕もありません。
野生のインコは本来、外で自由に飛び回り、群れで生活しています。
常に仲間とコミュニケーションをとっているので、寂しくないんですね。
また、厳しい外の世界で生き抜く為に常に食料を探し回り、天敵から身を守らなくてはいけません。
逆に飼われているインコやオウムは安全であるがゆえに暇を持て余してしまいます。
1日のほとんどを限られたケージの中で過ごし、餌も自分で探すことなく満足に食べられます。
とても幸せな生活に感じますが、インコやオウムにとってはストレスになってしまうことも。
インコが毛引き症にならないための対策3つ
- 生活環境を整える。(規則正しい生活を送る)
- 適度なコミュニケーションをとる
- 退屈させないようにする
インコがストレスを感じなければ、毛引きをする可能性が低くなります。
主に考えられるストレスは「環境の変化」「寂しさ」「退屈」です。
しかし、ストレスとなる要因はインコによって違います。
普段から愛鳥を観察し、ストレスとなっているものを取り除いてあげましょう。
生活環境を整える(規則正しい生活を送る)
まずは規則正しい生活を心がけましょう。
栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠です。
理想は日の出とともに起き、日の入りとともに寝ること。
しかし、飼い主さんの生活もあるので、遮光カバーなどを使用して夜更かしさせないよう心がけましょう。
環境が変化するだけでインコはストレスを感じます。
放鳥や日光浴なども毎日、同じ時間に行うようにしてくださいね。
温度や湿度変化にも気をつけて。
適度なコミュニケーションをとる
寂しさを感じさせない為に適度にコミュニケーションをとりましょう。
「飼い主の気を引きたい」と毛引きをしている可能性も。
野生のインコは群れで生活しており、常に仲間たちとコミュニケーションをとっています。
しかし、飼われているインコは飼い主さんが出かけている時は1人ぼっちです。
なるべくインコが寂しさを感じないように家にいるときは話しかけたり、一緒に遊んだりしましょう。
注意点として、たくさん構う日、あまり構わない日とムラができないよう適度な距離感が大切です。
過度に構ってしまうとインコが飼い主さんへ依存し、毛引き以外にも様々な問題行動につながってしまうので要注意!
退屈させないようにする
暇つぶしに毛引きをしている可能性も。
愛鳥が退屈しないよう、おもちゃを定期的に変える、フォージングトイなどで暇な時間をなるべく減らしましょう。
本来インコはエサも苦労してやっと食べられ、天敵からも身を守らなければならず、毎日大忙しです。
飼われているインコからするとケージの中ではエサも簡単に食べられ、天敵に襲われる心配もないので退屈ですよね。
仕事などで日中、家をあける時間が長い場合はおもちゃを日替わりにするなどしてインコが飽きないようにしましょう。
インコが毛引き症になってしまったときの治療法
病気が原因で毛引き症を発症した場合、投薬などで病気を治します。
病気が完治すれば毛引きをしなくなる可能性が高いです。
しかし、ストレスが原因で毛引き症を発症した場合、長期の治療が必要になります。
まずは原因となるストレスを特定し、取り除くことが大切です。
症状によって治療方法が変わるので、まずは病院を受診しましょう。
毛引きに気づいたら早急に病院を受診してください。
毛引きが癖になってしまうと治療も長期化してしまいます。
まとめ
- 毛引き症とは自分で羽をかじったり抜いたりしてしまうこと
- 毛引き症の主な原因は病気またはストレス
- インコがストレスを感じないよう生活環境を整える
毛引き症はいつ起こるかわからない身近な病気です。
できるだけ、インコが日常生活でストレスを感じないように工夫してあげてください。
もし、愛鳥が毛引き症になってしまったら、早急に病院で診てもらってくださいね。
ストレスを軽減することは毛引きだけでなく長生きにもつながります。
愛鳥、飼い主さんそれぞれがストレスにならないよう毎日を楽しく過ごしましょう。
コメント