私はウロコインコを中心としたブリーディングをしてます。
この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。
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この数年で一気に飼いたいインコランキングで人気急上昇になっているウロコインコ!
でも、ウロコインコの知名度はまだまだでして、私はウロコインコの良さをもっともっと色んな人に知って欲しいと思ってます!
- 中型インコ
- 丈夫で飼いやすい
- 手のひらサイズの大きさ
- よく食べる
- 子犬のように人懐っこい
どうですか?!魅力的じゃないですか?
鳥をはじめて飼う方、セキセイインコやオカメインコを飼われていて、もっと鳥と触れ合いたいなという方にもオススメです!
どうぞ記事を参考にしてみてください!
ホオミドリウロコインコの基礎知識
ウロコインコは中型インコに属します。
学名 | Pyrrhura molinae |
生息地 | 南米 (アルゼンチン、ブラジル、ボリビア) |
全長 | 体長は約25〜26cm |
体重 | 60〜80g |
平均寿命 | 10〜15年程度 |
ホオミドリウロコインコは、名前の通り「頬が緑色(ホオミドリ)」が入り、尾羽は赤色で喉元から腹にかけて黒色のウロコ模様があります。
最近では色々なカラーも増えてきてます!
ウロコインコの特徴
性格・行動について
ウロコインコは根っからのラテン気質。
楽しいことが大好きな性格です!
それに、活動的で外交的。
ケージの外でも中でもやんちゃな子供そのものです。
時々、トラブルもあるので目を離さないでください。
興奮すると噛む癖もあり、個体によって噛む力も強いので注意は必要。
ですが、甘えん坊でスキンシップを好きなので、飼い主によく懐きます。
賢くて優れた記憶力を持ち、言葉や芸を覚えるのも得意。
じゃれあいながらひっくり返る個体も多く、しばしば仰向けで眠る姿が見られます。
もちろん水浴びは大好き。水道の蛇口から出る水で水浴びしたり、水換えをするとすぐに水浴びする子もいます。
ウロコインコの性格・行動のまとめ
- ラテン気質
- 水浴びが大好き
- 楽しいことが大好き
- 社交的だけどやんちゃ
- 興奮すると噛み癖あり
- 甘えん坊で人とのスキンシップを好む
- 賢くて優れた記憶力から言葉や芸を覚える
- 人の手の中でニギコロをさせてくれたり、仰向けで寝たりする
手の中で安心して爆睡中【我が家のウロコインコ(ムーンチーク:オス)】
ウロコインコの鳴き声
ウロコインコの声量は体の大きさに比べると大きいほうです。
鳴き声が大きいと言っても、キバタンやタイハクオウムのように2km先まで届くような鳴き声ではありません。
ウロコインコの鳴き声の大きさは個人によって感覚の差があると思いますが、呼びなきをする個体になるとかなりの高音で家中に響き渡ります。
窓を開けておくと近隣まで響きますので集合住宅やマンションの方は注意が必要です。
ウロコインコの可愛いさに惹かれ、衝動的に飼ってしまう方もいると思います。
でも、鳴き声の大きさにうんざりしてせっかくの楽しいインコライフが地獄の生活になってしまうことも考えられます。
ペットショップではおとなしかった個体が、飼いだした途端に呼び鳴きが激しくなる可能性もあります。
ただ、ウロコインコがずっと呼び鳴きをすることはありません。
呼び鳴きをするにも理由があるからです。
なぜ呼び鳴きをするのか飼い主さんが理解してあげることが必要です。
呼び鳴きをする理由も見当たらず、一日中呼び鳴きする時は、病気など何かしらの原因が考えられます。
なので、鳥を診てもらえる病院などにご相談しましょう。
ちなみに我が家のインコ10羽の鳴き声をドア越しに録音した動画がありますのでご参考までどうぞ
おしゃべりや芸
ウロコインコは、セキセイインコのように長いおしゃべりは得意ではありません。
ウロコインコは記憶力が良いので、言葉を覚えることはできます。
しかし、「おはよう」「おやすみ」などの短い単語ぐらいです。
すべてのウロコインコがおしゃべりするとは限りません。
我が家では他の子に教えていた言葉を違う子が喋りだすこともありました。
ウロコインコの声はオカメインコやセキセイインコに比べると低くハスキーボイスですよ!
セキセイインコはオスがよく話します。
なので、ウロコインコもオスの方がおしゃべり上手なのでは?と思われがちですが、ウロコインコのおしゃべりに関しては、オスもメスも同程度です。
芸に関しては得意です。「はーい」や「コロン」など練習すればすぐに覚えることができます。
なんといってもウロコインコの醍醐味は「ニギコロ」です!
ニギコロとは、手のひらの中で仰向けになり飼い主とのスキンシップを楽しむ行為。
ニギコロとはなんぞや(・・?という方に
ニギコロされる我が家のウロコインコ(ムーンチーク:メス)
ウロコインコの飼育について
飼育環境について
元々は南米という暖かい国で生息するウロコインコですが、今では日本全国で飼育されています。
成鳥であればどんな環境でも適応して暮らせますので、とても飼いやすいインコです。
北海道や東北など常に雪が積もっている地域を除けば野外飼育も可能ですし、室内飼いであればヒーターもいりません。
幼鳥(ヒナ)や療養中の鳥は生育環境と飼育条件が異なりますのでこの通りではありません
ケージについて
理想のケージはウロコインコが飛び回れるような広いケージです。
広いケージが必要なのは、ウロコインコの体型は尾羽が長く、そしてとても活動的だからです。
ただし、一般家庭での室内飼育となればスペースが限られるので、そこはケージを置く場所と相談してください。
おすすめのケージサイズ
幅×奥行き×高さ:370mm×415mm×545mm以上
我が家のリビングで単体用として使用しているケージです(オススメの大きさを満たしてます)
格子が横タイプのため、ウロコインコなど壁を登るインコにとってはとても掴まりやすくなっています
より大きく理想的なケージです。
ケージを選ぶポイントは、亀甲模様の網目よりも格子状のものです。
ケージの網に捕まって遊んだり、爪や指が折れたり欠損を防止できます。
餌について
ウロコインコの主食はシード(雑穀類)もしくはペレット(総合栄養食)です。
シードは、ヒエやアワを中心にキビや麻の実、カナリーシード、えん麦やひまわりの種をブレンドしたものです。
ですが、シードだけでは栄養が偏ってしまいますので、カルシウムやビタミンなど補助食品を併用します。
ウロコインコは果物や野菜も好物です。
いつものエサに果物や野菜をプラスしてあげると食べる楽しみが増えます。
飲み水もウロコインコには大切です。
毎日新鮮なものに換えてあげましょう。
ウロコインコはインコの中では大食いと言われ、一日で大量のエサを食べます。
一日中、エサを探して飛び回る野生のウロコインコと違い、ペットのウロコインコは狭いケージの中で運動量も少なくなります。
ウロコインコはひまわりも大好きですが、ひまわりの種は脂肪分が多い食べ物です。
ペットのウロコインコにひまわりの種を与えすぎると肥満体型になりやすく、病気の原因にもなります。
要注意!!
ペットのウロコインコも放鳥してあげたり、ケージの中のおもちゃで遊ばせたりし、適度な運動をさせ、適正な食事を心がけることが大切です。
噛むことについて
ウロコインコは好奇心が強く、その辺にある物は何でもかじります。
ウロコインコが本気で噛む力はとても強く、大人でも血がでます。
”噛み癖がついている”というウロコインコは、噛み癖でなく人の手に慣れていないことが多いです。
人の手に慣れていないウロコインコは人の手が怖いため強くかんできます。
人の手に慣れていて甘がみ程度の強さでかんできても、なにかの拍子に興奮し強くかんだりなどもあり、噛むことについては色々あります。
ウロコインコだけではなくインコ全般に言えることですが、噛み癖や噛む行為にも理由があります。
インコ側になにか原因があるのか、飼い主に原因があるのか、環境に原因があるのかなど理由は様々です。
噛むようになるとケージから出して放鳥をせず、一日中ケージの中に入れっぱなしになってしまうこともあります。
そうなるとウロコインコはますますストレスを感じ、噛む行為はひどくなります。
糞について
ウロコインコの糞は柔らかいですが、形状を保ちます。
ウロコインコは寝ている間や寝床では糞をしません。
起きてから糞をするため「ため糞」をすると言われます。
ため糞は、字のごとくものすごく大量です。
このようなウロコインコの習性からトイレトレーニングをすれば、トイレを覚える子もいますし、ケージ内では比較的同じ場所で糞をすることも多いです。
なかにはケージの中で糞をしない子もいます。
そのような子がペットですとケージのお掃除も楽ですよね。
ウロコインコの性別について
オスとメスの見分け方
ウロコインコのオスとメスで見た目の違いはありません。
体の大きさやカラーの違いもほぼありません。
ではどうやって性別を見分けるかというと、専門家にお願いして遺伝子を鑑定してもらいます。
ペットとして一般家庭で飼うにあたり、ウロコインコの場合はそこまで性別を気にしなくてもいいのではないかと私は思います。
大切なのは飼い主とペットとの相性だからです。
ウロコインコの価格について
一般的なカラー(=ノーマルと言います)のウロコインコは4万円〜です。(ショップにもよります)
希少なカラーのウロコインコは30万円以上の値がつく高価な子もいます。
豆知識ですが、ペットショップで購入する場合とブリーダーから直接購入する場合では値段が変わってきます。
どちらで購入したほうが良いかはその人が決めることと思います。
ただ、十数年間、一緒にウロコインコと暮らすことを考えると値段ではなくやはり相性が一番だと私は思います。
他にも、せっかく飼うなら自分が気に入ったカラーの子がいいですよね!
値段とカラー、そして相性などすべてを満たしてくれるところを探すのが一番いいでしょう。
少しだけ宣伝になりますが、ブリーダーからウロコインコを譲ってもらうと、譲ってもらった子の性格や飼い方などのコツを知ることができます。
私自身、インコブリーダーなので、生まれたときからのそれぞれの子達の状況や性格もわかっていますし、両親の情報もしっかり把握してます。飼育していく上でわからないことなどの相談にものったりしています。
私のブリーダー友達もみなさんしっかりしており、とても親切で優しい方ばかりでブリーダー同士で助け合っています。
ウロコインコのカラーについて
ホオミドリウロコインコはノーマルをはじめ、パイナップルやシナモンとカラフルなカラーがいっぱい!
最近は色々な新しいカラーのウロコインコが増えてきていますし、日本にまだいないカラーも存在します。
ウロコインコのカラーについてまとめた記事がありますのでご参考にされてください。
ウロコインコを飼って気付いたこと【体験談】
おもちゃが大好き
ラテン系の性格をしたウロコインコは楽しいことが大好き!
おもちゃならなんでも大好きです。
音の出るリンリンボールや、転がるもの、その中でもとくに大好きなものが「かじれるおもちゃ!」
ケージの中におもちゃを入れてあげると、ウロコインコはすぐに興味を持ち、遊びはじめます。
足を器用に使っておもちゃを振り回したり、追いかけたり、揺らしたり、寝転がってお腹の上で遊んだりと、見ているこちらのほうが楽しくなってきますよ。
お仕事などで長時間留守にする時や、ケージ内でウロコインコが暇そうにしていたら、おもちゃを入れてみてください。
あなたの心を癒やしてくれる動きをみせてくれるはず。
定期的におもちゃを替えてあげると、また違った癒やしをウロコインコは私達に与えてくれます。
あっ!でも、おもちゃの入れすぎには注意してくださいね。
おもちゃが必要以上にあると発情やイライラの原因になります。
実はキレイ好きなウロコインコ
インコにきれい好きってあるの?って思われたと思います。
私もウロコインコを飼いはじめる前は、インコがトイレなんて覚えるなんてない。
鳥はどこでも糞をするというイメージでした。
(小さい頃に祖母が飼っていたニワトリのイメージが強いので^^;)
それがびっくり!
ウロコインコは寝床(バードテントや巣箱)では糞をしないんです。
それに同じウロコインコでも、その子その子によって糞をする位置というか、糞をする場所を決めていたり、ケージの中ではしなかったりと、とにかく糞にたいしての意識が違うんですよ!
なので、ケージのお掃除は比較的楽チンです。掃除が楽チンなんて嬉しいですよね!
荒鳥(=人に慣れていない子)にかんしては、ケージにしがみついたまま糞を外に飛ばしたりしますけどね…。
(動物園のゴリラです…)
個性があるよ
ウロコインコは人と同じで、1羽1羽、個性があります。
早くいえば鳥も人と同じ。
とても人懐っこい子もいればおとなしい子もいます。
ウロコインコ同士仲良くする子もいれば、一貫して他のウロコインコを寄せつけないなど本当に個性的です。
見た目などウロコインコの基本的な特徴は同じでも、中身の性格は各々によって違います。
このようなことから、先ほど紹介した「おしゃべり」や「ニギコロ」、「芸」をすべてのウロコインコができるわけではありません。
ウロコインコを飼う時は、このような個性も知っておいてほしいです。
その子が持って生まれた個性を受け入れて一緒に過ごすことができたらと思ってます。
なんでもかじる破壊魔(噛み癖について)
ウロコインコは手のひらサイズで体が小さい割に、とにかくくちばしの力が強いです。
おもちゃは常にボロボロの状態、プラスチックのおもちゃなんて数分もあれば破壊されています。
それに、とまり木をかじる子も多いです。
とまり木をかじるので、自分のとまる場所がちっちゃくなって隅っこにいたりします。
ウロコインコにとってかじる行為は、ある意味ストレス発散かな?とも感じます。
ケージの外に出したら、家の柱をかじって困るという話も聞きます。
放鳥するたびに、家中の柱をかじられては困りますよね^^;
ハムスターやうさぎ用に売っている大きめのかじり木を入れてあげ「ケージの中に良いかじり木があるよ」と教えてあげましょう。ホームセンターで売られている材木の端材でも代用しても良いと思います。
実は嫉妬深いウロコインコ
ウロコインコは人が大好きです。
とくに、遊んでくれる人や頭や首をなでたり、カキカキをしてくれる人にはメロメロ。
いつもお世話をしている人以外の人には懐かない、なんてことはあまり聞いたことがありません。
ですが、大好きな人に他のインコが寄ってきたりすると、嫉妬心むき出しで激しい攻撃をします。
まるで「私の大好きな人に近づかないで!」って言っているかのように全身の羽を膨らませ、三角の目をして追いかけます。
1羽飼いなら問題ないのですが、2羽目のお迎えを考えているなら同時放鳥は注意が必要です。
多頭飼いについて
ウロコインコは、自然界では群れで生活しています。
大きなケージであれば複数羽で飼うことも可能です。
ですが、今まで人に慣れてべったりだったウロコインコに友達や、パートナーが新しくできると、人よりもウロコインコ同士の方が仲良くなり、今までのようにべったりといかなくなることもあります。
嫌なことは根に持つタイプ
ウロコインコだけではなく、インコ全般に言えることです。
ウロコインコも嫌なことをされると、ずっと覚えています。
3年間は覚えているとも言われるので、最低でも半年は引きずってますよね^^;
クリッピングや爪切りは慣れていないと、ウロコインコは嫌がります。
ハサミを見るだけで逃げていくし、持っているだけで指に噛み付いたりもしてきます…
そのため、クリッピングや爪切りなどのインコが嫌がる行為は、タオルなどでウロコインコが見えないようにして行うことがあります。
また、ある日突然に機嫌が悪くなるなんてことも、こっちには何一つ見に覚えがないのに一方的にずっと不機嫌なんてこともあります。
その人の顔を見るだけで、ぼわーっと全身の羽を広げ目が三角になり威嚇します。
うちの娘が半年ほど、なぜか怒りの対象になってました。
娘は仲良くなりたいので、毎日ケージ越しにおやつをあげていましたが威嚇しなくなるまで半年程かかりました。
インコにしかわからない嫌な出来事がきっとあったんだろうなって思ってます。
まとめ
ウロコインコは中型インコの中では比較的、一般家庭でも飼いやすいインコだということがわかってもらえたでしょうか。
人気がある理由には、やはり人懐っこさと賢さにあります。
ペットショップで月齢(=生まれてからの月日)が経ってしまったウロコインコは、慣れていなかったりもします。
しかし、最初は警戒していても、徐々に人に慣れ、慣れてくると人との距離が一気に縮まったりもします。
最初に書いたようにまるで子犬のようなウロコインコ。
コロコロと動き回り、ベッタリと甘えてくる仕草に一度ハマると抜け出せなくなるほどの魅力を持っています。
中には子供のようだといわれる方もいます。
ウロコインコは愛情を持って接することで飼い主との関係を深く築くことしやすいインコです。
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