【大きさ別犬の年齢早見表】シニアはいつから?大型犬はなぜ短命?

【大きさ別犬の年齢早見表】シニアはいつから?大型犬はなぜ短命?
相談者

・どの犬種も年齢の数え方は同じ?
・大型犬の方が短命なのはなぜ?
・犬のシニア期っていつから?

皆さん一度は、「犬は1年で人間の7才分歳を取る」と聞いたことはありませんか。

実はもうこの数え方は古くなっていて、今では小型犬、中型犬、大型犬の大きさによって犬の年齢が計算出来るようになっています。

それに、大型犬は短命だと聞いたことはありませんか。
私は初めて大型犬の方が短命だと知った時、大きな動物ほど長生きするイメージがあったのでとても驚きました。

もし、自分の愛犬が大型犬で速く年齢を重ねてしまうのなら、シニア期の準備で健康管理や、室内の安全な環境の準備も早めに行っていきたいものです。

この記事では、体の大きさ別に年齢のわかる表にまとめ、さらに大型犬が短命の理由、シニア期の始まりの目安について書きました。

記事を書いている私

この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。

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犬の年齢早見表

「犬は1年で人間の7才分歳を取る」と言われるのは、人間の平均寿命が70年で、犬の平均寿命が10年と考えられていた時のものなのです。
平均寿命だけをとって出した推定値って、色々な犬種や大きさの犬がいる中で、かなりザックリしていますよね。

ここでは新たに言われている計算方法を紹介します。

犬の大きさ別計算方法

犬は肉体的にも精神的にも人間よりずっと速く発達します。

子犬は最初の1年で急速に成長と変化をとげます。
犬は1歳になる頃には子供を産むことができて、人間の16歳に等しい身体機能を持っています。

2歳になると、人間でいえば24歳に近いです。
そこから犬が5歳になるまでの3年間は、毎年、人間の5年分歳をとります。(24歳+15歳=39歳)

ところが、5歳の誕生日を迎えると、犬の大きさによって成長スピードが違う為、異なる数字を足していく必要があります。

そこから先は1年で、小型犬は人間の4年分、中型犬は5年分、大型犬は6年分の歳を、毎年足して計算します。

人間に換算した犬の年齢の、計算式は以下になります。

39(初めの5歳分)+4・5・6(大きさ別数)×〇(犬の現年齢)-5(初めの5歳分)=年齢

記事を書いている私

例えば小型犬の9歳の犬であれば、39+4×9-5=39+16=55歳です!
人間でいう55歳なんてびっくり!

しかし、あくまでも年齢と実際の体の状態には差があるものが年齢なので、目安にしてくださいね。

【年齢早見表】

人間の年齢小型犬(10㎏未満)中型犬(25㎏未満)大型犬(25㎏以上)
1歳16歳16歳16歳
2歳24歳24歳24歳
3歳39歳39歳39歳
4歳43歳44歳45歳
5歳47歳49歳51歳
6歳53歳54歳57歳
7歳57歳59歳63歳
8歳63歳64歳69歳
9歳67歳69歳75歳
10歳73歳74歳81歳
11歳77歳79歳87歳
12歳83歳84歳93歳
13歳87歳89歳99歳
14歳93歳94歳105歳
15歳97歳99歳111歳

実は大型犬の方が短命

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どこから大型犬なのか

一般的に体重が25kg以上が「大型犬」とされる場合が多いです。

現に、犬の体重での大きさの分類に正式な基準はありません。

血統書を発行している団体の「ジャパンケネルクラブ(JKC)」では、犬の犬種ごとの容姿やサイズなどによる基準はあっても、大きさでの分類は定義されていません。

しかし、一般的には成犬体重が25kg以上は「大型犬」とされる場合が多いです。

短命の理由とされている事3つ

成長スピードが速い

大型犬は小型犬に比べて、大きな体の最終形までグングン成長してゆきます。

先程の大きさ別計算方法にあった様に、小型犬で5歳から一年に4歳ずつ歳を足し、大型犬は6歳ずつ足していくという程スピードが加速して成長していきます。

その理由については未だに詳しく解明されていませんが、小型犬よりも大型犬の方が細胞分裂の回数が多く、がん細胞の発生率が高まることも原因ではないかと考えられています。

内臓への負担

大型犬は内臓への負担が大きいためです。

大型犬は小型犬と比べて体の中の内臓比率が小さい為、身体に対しての臓器が小さく、負担がかかってしまうと言われています。
負担がかかることで細胞の老化を速めてしまっていると言われています。

遺伝子の違い

大型犬は「IGF-1因子(=成長ホルモンの一種)」の分泌が多いからです。

犬の体の大きさを決定していると言われている「IGF-1因子(=成長ホルモンの一種)」というものがあります。
このホルモンの分泌が多いほど成長も早くなり、短命になる傾向があるとされています。

大型犬は分泌が多い為、短命なのではと言われています。

犬のシニアはいつから?

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シニア期が近づいた目安

犬のシニア期は決まった年齢は無いと考えるのがよいと思います。

一般的に犬のシニア期は、7歳から10歳頃をいうことが多いですが、愛犬の状態によります。
身体的にどんなスピードで歳を取っているかは、犬種、飼い主がどのくらい手入れしているかで変わってきます。

人間でも、趣味がスポーツや旅行の人は実年齢には見えない程、身体のピンピンした高齢の方もいますよね。
一方で若い頃の無理や不摂生がたたってしまったという、病院に通われている方もいますよね。

愛犬が家に来た頃と比べて変化に気づき、そろそろシニアかなと思ったら、健康に気をつかったり、家の中を安全な環境にして、愛犬を労わってあげてください。

犬の行動考えられる身体機能の老化
毛質が変化した(ツヤが無い、薄くなるなど)新陳代謝の低下
呼んでも反応が無い聴力の低下
日中の睡眠が長くなった体力の低下
目の奥が白くなる・目ヤニが増える眼機能の低下
よく物にぶつかる運動神経の低下
食欲の変化(嘔吐が増えた)消化機能の低下
ボーっとしていることが増えた・徘徊する脳機能の低下(痴呆の症状)

ペット保険加入のタイミングに注意

ペット保険は最終加入月齢が決まっています。
愛犬が歳を取ってきたら入ろうと思っている人は期間に要注意です。

飼い始めた犬は、必ず一生に一度はケガや病気をします。

例えば、先天性の体の異常、生まれつきの性格による日常での精神的ストレスからの不調、犬同士のトラブル、リードが外れての飛び出しや、不慮の事故があります。

とくにシニアになってからは眼の見えにくさからの事故も多く、若い頃からの食生活の積み重ねや、運動不足もあれば、何かしらの病気も発生しやすい時期です。

そして、犬の治療費は保険がある人間の病院よりもお金がかかります。
動物病院は自由診療なので費用が自由に設定でき、相場より治療費が高い病院もあります。

そんな時に備えて、保険加入をオススメします。

しかし、犬のシニア期とされている7歳から保険に入れないなど、最終加入月齢が決まっている場合があるので、保険加入を考えていれば少し余裕をもって入ってくださいね。

まとめ

人間もそうですが、重ねてきた年齢と体の状態って比例してないですよね。

犬の年齢も個体差があるので、あくまでも、今愛犬は人間の○○歳くらいなんだなぁと思う参考にしてくださいね。

短命な理由も確実なことは分かってはいませんが、大型犬は短命だと知っておくことで、大切に1日1日を愛犬と積み重ねたいと再確認させてくれますよね。

そして、シニア期が来たかなと思ったら、飼い主としては、介護や万が一の病気の為の保険を考えておきたいですし、愛犬には、安心できる環境で穏やかに過してほしいものです。

この記事で多くの飼い主さんが、愛犬の年齢を知って、健康管理やこれからの準備に役立てられたら幸いです。

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