犬のトイレのしつけ、3ステップでいつからでもやり直せる!要点も解説します

相談者

・失敗してもトイレのしつけはやり直せるの?
・やり直す方法を知りたい
・そもそもトイレのしつけは必要なの?

現在、犬と暮らすほとんどの人が室内飼い。犬の室内飼いといえば避けて通れないのが、トイレのしつけ。

子犬を迎えたら、いずれは部屋で自由に過ごしてほしいと、トイレのトレーニングをスタートさせますよね。
そして、トイレトレーニングは根気がいりますし、悩みも多いですね。

私の友人の愛犬も、一度トイレの失敗を怒ってしまった事で、怒られることを避けるために次のような行動するようになりました。

それは、飼い主から隠れて排泄したり、食糞して形跡を消した後吐いたり、飼い主が居なくなるタイミングまで排泄を我慢して体調を壊した事などです。

もう一度トレーニングし直したいけど出来るだろうかそんな悩みに、友人の愛犬と再度トイレの成功に至るまでの体験談をお話ししながらお答えします。

記事を書いている私

この記事は専門書からの情報と私の経験から書いてます。
資格は「愛玩動物飼養管理士」を持ってます。

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たっぷできるもくじ

なぜ犬のトイレのしつけをするの?

そもそも「しつけ」とは

人の社会で犬達が人とトラブルなく過ごすために、問題になりそうな野生の習性が残る行動を、あらかじめしつけで「こうしておいてね」と教えておいてあげる事をいいます。

犬は現在でも個体差はありますが、野生時代の習性が残っています。
分かりやすい習性で言えば、吠えたり噛んだりなどです。

けれど、人と生活するようになって、時に犬達の習性は人間にとっては困りものです。

そして、トイレで言えば犬達は自由に色々な場所で排泄をしていました。
習性のまま排泄を部屋のあちこちでされると、飼い主は掃除に困りますね。

そこで、ストレスなくお互いが過ごすために、犬を迎えたら吸収力のある子犬の時期に早めにしつけをするのです。

トイレを覚えてない場合のデメリット

「トイレトレーニング」ができていないとそのトレーニングの大変さ以上にデメリットがあります。

まず飼い主は、あちこちにされる愛犬のおしっこやうんちに、掃除が大変です。
私の友人も愛犬におま気に入りのラグをおしっこまみれにされた時は、「購入してまだ数ヶ月なのに。」とガッカリしていました。

そして、散歩に行くまでトイレを我慢して膀胱炎になったワンちゃんの話や、外でしか排泄しない愛犬の為に、悪天候の散歩も無理やり行ってるなんて話を知人からは聞きました。

愛犬からすれば、一生のほとんどが狭いケージでの生活だったり、つけたくないオムツ生活を強いられるかもしれません。
それに、犬用のオムツ人間の物に比べたら高いんです。そもそも、肌が弱い子は付けられないです。

それに比べてメリットは大きいです。

掛け声でトイレを出来る程に覚えた犬は、「ワンツー」の掛け声でいつでもどこでも排泄ができます。

ドッグカフェや旅行中のサービスエリアなんかでササっと排泄することも出来るようになって、飼い主と愛犬はノンストレスですし、災害時もその場ですぐ排泄できるのは飼い主としては安心です。

大変なトイレトレーニングですが取り組んで覚えてしまえば、愛犬との生活がさらに充実させるメリットばかりになります。

犬のトイレのしつけで用意するもの4つ

犬のトイレトレーニングでは以下の4つのものを用意します。
用意する際のポイントをまとめました。

  1. トイレトレー
  2. トイレシーツ
  3. サークル
  4. クレート
1.トイレトレー

愛犬がクルクルと回っても余裕のあるサイズで大きめが使いやすいです。

無くてもいいですが、愛犬がトイレシーツをかじってしまう場合や、床とトレーの境が段差になるので、愛犬の足にトイレの感覚を覚えさせたい場合に、使うのもいいかもしれません。

2.トイレシーツ

初めはサークル内に何枚も敷き詰めて使うので、お得に多めなものを用意してください。

3.サークル

あると何かと便利です。愛犬の寝る場所としてベッドとトイレを囲ったり、いずれ室内フリーにして愛犬と過ごしたい方は、トイレシーツを敷き詰めてトイレだけとして囲ったり、色々使えます。

私のオススメは、床掃除が一番頻度も多く大変なので、サッと床拭きする為に、床無しのサークル(ケージ)です。

4.クレート

クレートは犬の寝床の役割のほかに何かと便利です。
また、穴の中で眠る習性の犬からすれば、暗くて狭く安心しやすい場所になります。

サークルの中って、ベッドとトイレを置く方法が一般的ですよね。

しかしトレーニングの日は、トイレシーツと勘違いしやすい吸水性のいいブランケットやベッドは取り除いて、ベッドの代わりにクレートを置いてあげます。

クレートの中ならトイレと隔てられているのでブランケットを敷いても大丈夫です。

クレートのメリット
  • 非常時には、そのまま愛犬を入れて持ち運べる。
  • 飛行機などに乗せる場合はクレート(潰れない硬い素材)必須なので、持っているとレンタル代がいらない。
  • 外出時に、掛け声でトイレができる子の場合は、トイレシーツを中に敷いてトイレとして使える。

犬のトイレのしつけで気を付けたいポイント4つ

【3歳の愛犬に教え直した】私が失敗を元に解説する犬のトイレのしつけ

犬がトイレを失敗しても怒らない

愛犬が失敗しても絶対に怒らないでください

私の友人はたった一度怒ってしまった事を後悔していました。
なぜなら、せっかくトイレを覚えかけていた愛犬が怒られたことで、臆病な性格もあり、隠れて排泄したり糞を食べて隠すようになってしまったからです。

そうすると、愛犬が目の前で排泄し見つけて褒めるのに半年、それを繰り返してもう一度トイレを覚えさせるのに1年以上、トータルで、教え直すのに2年程かかったのです。

成犬になってからのトイレトレーニングは、そもそも排泄回数も少なく、隠されては見つけるタイミングすら無くなってしまって大変です。

言葉の通じない愛犬に、失敗を怒っても大きなデメリットしかないので、一瞬ムッとしたことは水に流して、冷静にトレーニングを重ねて行きましょう。

褒める時はオヤツをあげる

褒めながら必ずオヤツをあげてください。

褒めることも大切ですが、一人暮らしでなければ家族の誰が褒めるかで、掛け声や声のトーンにばらつきが出ます。
ここで犬は混乱して、お父さんの言うことは聞いても子供の言うことは聞かない、などが出てくるのです。

そこで、バラつきの無いご褒美の「オヤツ」をあげます。

ただし、ご褒美にするからには質のいいオヤツにして下さい。
犬は本能で匂いが強い物を好むので、ボーロなど小麦のオヤツより肉やチーズ系オヤツが好きです。

記事を書いている私

いいオヤツほど、犬はやる気が爆発してスムーズに覚えてくれるので、
飼い主もしつけが楽になりますよ!

それに個体差はありますが、犬の集中力は20分程と言われています。
人間もそうですが、犬も新しい事を覚えるのに集中力や、モチベーション維持は難しいです。

モチベーション維持の為にもオヤツがいいですよ。

トレーニング中は犬を見守る

「トレーニングする」と決めた日は、家で飼い主が1日愛犬を見守れる日に行ってください。

そうでない場合は、失敗経験を多くさせないためにもトイレを覚えさせると決めたら、覚えるまで頻繁に部屋には出さずにサークル内で過ごさせてください。

見守れると、ソワソワしはじめたらすぐにトイレに誘導できます。
また、トイレ以外で排泄してしまった場合は、掃除してスムーズに失敗の原因になるおしっこの臭いを消せるというメリットもあります。

時間の取れる人は一週間程、短期集中でトレーニングすれば、期間があかず愛犬も成功体験を忘れず積み重ねてゆけるので、トントン拍子に覚えやすいです。

テスト勉強の日のように、愛犬と過ごせる1日に集中的なトレーニングをしましょう。

トレーニング中はフローリングにする

ブランケットやラグは取り除きフローリングにしましょう。

犬がなぜトイレシーツにおしっこをするかというと、吸水性がいいからです。
排泄後も足元がサラッとしていると気持ちがいいですよね。

それに似たものが吸水性のいいラグやカーペットです。
犬からすると、触感が似ているのでトイレシーツと混同してしまい混乱する原因になります。

失敗したときも掃除をしやすいので、トイレトレーニング中はフローリングにしておきましょう。

【失敗した子も教え直そう】トイレトレーニングの方法

【3歳の愛犬に教え直した】私が失敗を元に解説する犬のトイレのしつけ

大丈夫です。トイレのしつけを失敗したワンちゃんでもトイレは覚えなおせます。

愛犬のトイレの状態によって少し時間はかかりますが、高い知能を持っている犬達は何歳からでも学習します。

ただ、人間でも例えばいきなり禁煙するなど、長年の習慣を変えるのが難しいように、犬達も当たり前になっていたことを変えていくのに、少しだけ時間がかかるのです。

ステップ1 一回目の排泄を成功させる

サークル内に、寝床とトイレの区別がつく距離で、クレートとトイレを置きます。
部屋のあちこちで失敗させない様にサークルを、トイレを覚えるまでの生活スペースとして使用します。


綺麗好きな習性の犬は、寝床を汚さない為と、排泄後も足元のサラッとして気持ちいいフローリングよりも吸水性のあるトイレシーツに誘導されてシーツに排泄するでしょう。

排泄のタイミングでソワソワし始めたら見守ります。
子犬の場合は、排泄が一日で多いと10回以上も回数があるのでチャンスが多いです。

排泄のタイミング
  • 飲食後
  • 寝起き
  • 興奮した後(来客、飼い主の帰宅時など)
  • 運動後

サークル内で、シーツに排泄しているところを見たら「直後」に褒めながらご褒美をあげましょう。
「直後」なのは、何を褒められているか混乱させない為です。

愛犬が成功したら、先にトイレシーツを片づけたり時間をおいてませんか?
待たせると、何に褒められたかの結びつけが変わってしまうので注意してください。
○「排泄」=「ご褒美」
×「待っていたら」=「ご褒美」

トイレを教え直している子

トイレを教え直している子の場合は、何でもいいので排泄をしている瞬間を待って見つけましょう。

スタートのここが一番重要で難しいです。

一緒に過ごせる日の排泄のタイミングかなと思う頃に、部屋を離れてコッソリ愛犬の様子を覗いてみてください。

排泄してくれたらそれがトイレシーツではなくてもまずは、「目の前で排泄したこと」に対して褒めます。

記事を書いている私

愛犬に「目の前で排泄しても怒られないんだ!」
と思ってもらいましょう。

その段階が出来るようになってきたら、ステップ1で説明している内容へ入ってください。

愛犬が特定の物(ぬいぐるみ、ボール)にしかおしっこをしない場合は

サークル内のトイレシーツの上にその物を置いておきましょう。シーツにおしっこの匂いがついて、そこでするようになったら取り除きます。

既に自由に生活させている成犬で、サークル内で吠えてしまう子は

シーツにおしっこの匂いを付け部屋の数か所にトイレを作ってあげてください。
なかなか成功しない場合だけ排泄しそうになったらトイレへ連れて行き、最初は誘導しましょう。

ステップ2 繰り返し褒める、失敗を多く経験させない

サークル内で排泄が出来るようになってきたら、ステップアップしましょう。

今度は、サークル付近で自由にさせたり遊ばせます。
サークル付近の手の届く範囲から、遠くへ行ってしまう場合はケージなどでスペースを仕切りましょう。

排泄のタイミングまで見守り、成功したら褒めてオヤツをあげてください。
失敗しそうならトイレまで誘導しましょう。

ステップアップしてここで失敗経験を重ねない為にも、目を離すときは必ずサークルに入れます。
目を離している間に、あちこち排泄し失敗を多く経験すると、犬は教えたいトイレの場所を覚えにくくなってしまいます。

ステップ3 範囲を広げていく

サークル付近でもトイレが出来るようになったら、一部屋に規模を広げていきます。

今度は、トレーニングをしている部屋に何か所かトイレを作り、サークルのトイレも使用できるように扉を開けっぱなしにします。
部屋が広すぎる場合は失敗しやすくなるので、トイレを増やすかケージで部屋を仕切ってください。

サークルのトイレだけでしかしないという風に、トイレを場所で覚えないように他のトイレでも成功できるようトレーニングしましょう。

この段階でもしっかり見守りましょう。
まだ難しいと思ったら、前のステップに戻って成功を積み重ね、覚えてもらいましょう。

ステップ4(応用編) 掛け声を付ける

必要のある人に応用編で、掛け声の合図だけでいつでもどこでもトイレが出来るようにする方法です。

掛け声でトイレが出来るようになると、愛犬と部屋の中だけでなく、ドッグカフェや、旅行先のパーキング、災害時のトイレが無い避難所だって、クレートの中にトイレシーツを敷くだけでいつでもどこでも排泄できて、安心ですし外出も楽しくなります。

ステップ3の後、トイレが部屋で出来るようになったら、愛犬の排泄中に「シー、シー」や「ワンツー」、「トイレートイレー」など好きな掛け声を、排泄が終わるまで繰り返し発してかけ続けます。

排泄が終わったら、いつもどうり褒めてオヤツをあげて言葉を覚えるまで繰り返します。

覚えた子は、そろそろトイレのタイミングかなという頃に、シーツの上に連れてきて掛け声をかけてあげると、排泄し始めるようになります。

まとめ

しつけの中でも、トイレトレーニングは時間がかかりますし、愛犬としっかり向き合って教えてゆくので労力もいりますよね。

しかし、トイレが出来ない場合のデメリットや、覚えた事の方が大きなメリットがある事を考えると、「お互いのストレスフリーの生活の為にも頑張らないと」と励まされるはずです。

私はトイレトレーニングをし直してみて、教えている時は大変でしたが、今ではやってよかったと思う事しかありません。
それに、一緒にトレーニングする時間の中でしっかり愛犬を観察できたことが、愛犬をもっと理解できる機会になりました

トイレのしつけはいつからでもやり直せるので大丈夫です。皆さんもトレーニングの中で愛犬との時間、楽しんでくださいね。

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